romance 48 ページ49
部屋に上がる前にレストランに立ち寄ると、今なら席が空いているというのでそのまま食事をすることにした。
外はすっかり夜。大きな窓の向こうに設えられたお庭はライトアップされていて綺麗だったけど、海と空はべたりと塗りつぶされたように真っ黒だった。
地元産の野菜やお魚を使ったカジュアルフレンチは本当に美味しくて、ハプニングに感謝したくなるくらい2人ではしゃいでしまった。
ショップで替えのTシャツやらお酒やらを買い込んで部屋へと上がった。
パタンとドアが閉まった瞬間、少し緊張してしまって鼓動が早くなる。
「わー、いい部屋じゃん!」
ずかずかと先へ部屋に入った勇太が歓声をあげた。
残っていたお部屋は上の方の階で、なるほどかなり・・・おそらくお値段も・・・いいお部屋なんだろう。
広ーいワンルーム。ミニバーにはボトルや磨き抜かれたグラスが並んでいる。ゆったりとした紺色のソファはオーシャンビューが楽しめるように置いてあり、そして、どーんと部屋の真ん中で存在感を主張している・・・ダブルベッド。
チクチクと胸が痛む。ごめんね、シゲくん。弟だから。勇太は弟だから・・・
念仏のように心の中で「おとうと、おとうと」と呟いていたら、窓の外を眺めていた勇太がくるりと振り返った。
「風呂、先に入りたい?それとも、俺が先でもいい?」
「どっちでもいいけど・・・あのさ、なんでここに泊まったの?」
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レジーナ(プロフ) - どさんこさん» ありがとうございます(^ ^)少しでもお暇潰しになれば幸いです☆ (2020年5月15日 17時) (レス) id: f10a3ced08 (このIDを非表示/違反報告)
どさんこ(プロフ) - うわあ〜!!!!!!待ってました!ありがとうございます(^^) 私も最近は海人と神宮寺の爆イケ具合が上がってきてます!!これから楽しみに読ませて頂きますね(^^)またきます!頑張ってください。 (2020年5月15日 17時) (レス) id: 2b49440ff5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:レジーナ | 作成日時:2020年5月15日 13時