romance 42 ページ43
主任のことばに、口を開いた勇太は何かを言いかけたけど、それはこくりと飲み込まれた。
ぎゅっと唇の端を捻りあげる。無理に笑ってる、みたいな顔。
「や、大丈夫っすよ？いつまでも頼ってられないんで。ひとりで頑張りますから」
「そう・・・？そっか」
いつもキリッとしている主任の眉が、力なく下がった。
勇太が配属されてからほぼ２年、ずっと仲良くやってたもんね。なんだかすごく寂しそう。
「頼もしいやん、神宮寺くん！また飲みに行こうなー！」
丸山さんがバンバンと勇太の肩を叩くと、「えへへ」と苦笑いしてさりげなく後ろに下がった。
「じゃ、俺ら戻りますね！」
とっくに閉まっていたエレベーターの方へと身を翻す勇太の後を、慌てて追いかける。
狭い箱の中、沈黙の間で機械音が唸る。
まただ。
何もかもシャットダウンしているみたいに、勇太の表情が閉じている。
どこか遠くを見つめているようなその横顔が心配で、胸が苦しくなる。
声をかけようと息を吸ったところで、上昇は止まってしまった。
「じゃあね」
「あっ、待って。今日はうちでごはん食べる？」
「うーん、しばらくは忙しいからいいや。Aもがんばれよ」
「う、うん・・・」
びしっと伸びた後ろ姿が、颯爽とフロアへ飛び込んでいく。
その背中はさっきまでぼんやりと儚げに佇んでいたひととは別人みたいで。
胸の奥がいつまでもざわついていて、しかたがなかった。
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レジーナ(プロフ) - どさんこさん» ありがとうございます(^ ^)少しでもお暇潰しになれば幸いです☆ (2020年5月15日 17時) (
レス) id: f10a3ced08 (このIDを非表示/違反報告)
どさんこ(プロフ) - うわあ〜！！！！！！待ってました！ありがとうございます(^^) 私も最近は海人と神宮寺の爆イケ具合が上がってきてます！！これから楽しみに読ませて頂きますね(^^)またきます！頑張ってください。 (2020年5月15日 17時) (レス) id: 2b49440ff5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レジーナ | 作成日時：2020年5月15日 13時
