romance 2 ページ3
まったく、ほぼほぼ弟みたいなくせに、背だけはニョキニョキ伸びちゃって!生意気この上ない。
「そっちはどうなの?斉藤さんと別れたってウワサ聞いたけど」
生まれた家が隣で親同士も親友で、わたしより1年遅れて生まれてきた勇太は高校大学と追いかけてくるようにわたしと同じ行先を辿ってきていて、会社まで同じところへ(しかも割と余裕で)ついてきた。
そんな勇太が入社早々、大学時代の彼女と別れて社内恋愛に走ったお相手は、才色兼備、秘書課の白石さん。
社の男性の憧れの的のだった彼女をゲットしたはずなのに、1年もたたずにその相手は総務の斉藤さんに代わっていた。
「まぁねー。銀行マンに乗り換えたらしいよ」
「らしいよって・・・そんな他人事みたいに」
あはは、と乾いた笑い声をたててる。
昔から勇太が自分から女の子を追い回している姿は見たことないけど、常に隣には誰かがいる。そして、それは気づくと違う女の子に次々と入れ替わっているのだ。
去っていった女の子に追いすがることもしない。去るもの追わず主義。
優しいのに、何を考えてるのかわからない。
いつも大体そう言われるようだけど、わたしにだってわからない。
生まれたときからずっとお隣さんやってても、わからないものは、わからない。
「あ、でも昨日は直帰だったのに、夜中まで帰ってこなかったでしょ?まさか、もう次の彼女・・・?」
「まあ、そんなとこ!ねぇ、そんなことよりゴハンどうする?Aの家で食べていい?」
「今から2人分作るのやだよ・・・駅前で食べてこ」
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レジーナ(プロフ) - どさんこさん» ありがとうございます(^ ^)少しでもお暇潰しになれば幸いです☆ (2020年5月15日 17時) (レス) id: f10a3ced08 (このIDを非表示/違反報告)
どさんこ(プロフ) - うわあ〜!!!!!!待ってました!ありがとうございます(^^) 私も最近は海人と神宮寺の爆イケ具合が上がってきてます!!これから楽しみに読ませて頂きますね(^^)またきます!頑張ってください。 (2020年5月15日 17時) (レス) id: 2b49440ff5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:レジーナ | 作成日時:2020年5月15日 13時