romance 11 ページ12
勇太は高校も同じ学校(家から徒歩１５分だったから仕方ない)で、当然ひと学年下で。
わたしが３年のときの担任の先生は３０歳手前の中堅で、割とハッキリした物言いをするタイプの仕事熱心な女のひとだった。
よく、仕事忙しくて婚活してる暇もないのよね〜と笑っていた。
おかしいな、と思ったのはわたしの卒業式目前の頃だ。
勇太の家族が用事でみんな出かけるからって、いつものようにウチでごはんを食べることになっていたのに、７時すぎに慌てて帰ってきた勇太からは、嗅いだことのある匂いがした。
その匂いを知っていた。
先生がいつも付けていた香水。
いいな、と思って教えてもらったけど、デパートで見つけたそれは、あまりにも高すぎて買えなかったから。
先生みたいにバリバリ働いて、この香水が似合う女性になりたいって、ひそかに思っていたから。
「勇太、誰かと遊んできたの？」
「ああ、ちょっとわかんないとこあって、学校で調べ物してたんだ。遅くなってごめんね」
にっこりと形作られた通常運転の笑顔の奥が、ぴしゃりと閉じられているのを感じた。
１８年も一緒にいたから、感じられたのかもしれない。
でも、気のせいかと思って、そのあとはすぐ忘れてしまって。
だから大学時代に勇太と先生を見つけてしまったときは『まさか』と『やっぱり』で頭がくらくらした。
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レジーナ(プロフ) - どさんこさん» ありがとうございます(^ ^)少しでもお暇潰しになれば幸いです☆ (2020年5月15日 17時) (
レス) id: f10a3ced08 (このIDを非表示/違反報告)
どさんこ(プロフ) - うわあ〜！！！！！！待ってました！ありがとうございます(^^) 私も最近は海人と神宮寺の爆イケ具合が上がってきてます！！これから楽しみに読ませて頂きますね(^^)またきます！頑張ってください。 (2020年5月15日 17時) (レス) id: 2b49440ff5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レジーナ | 作成日時：2020年5月15日 13時
