romance 10 ページ11
「うん、ありがと」
「さ、もうちょっと食べようぜ!俺、実はすごい腹減ってるんだよね!」
「なんだ、わたしも」
よくわからないスペイン語のお料理をあーだこーだ言いながら選ぶ。
「そうだ。勇太の新しい彼女は?」
「んー?」
とぼけた。
聞くなってことだ。こういうときは触らない方がいい。長年の、勘。
そのままトイレに立った勇太。
ぴしっと背筋の伸びた後ろ姿を眺める。
最近、ちょっと様子がおかしいんだよね。
おかしいっていうか、元気がないっていうか・・・
パッと見は普段どおりニコニコしているし、誰に対しても愛想はいいけど、何か嫌な予感がする。
思い出してしまうのだ。
6年前の勇太を。
あのときも、何かこんな風だった気がする。
.
入学したばかりの大学にもなじみ、友だちと遊んでいたとき。
家や高校と全然違う場所で『彼ら』を見かけたとき、本当に、心底びっくりしたのだ。
人生でそんな驚くことってないっていうくらいに。
だって、高校3年のはずの勇太が、歳よりも少し大人びた格好をして、わたしの担任だった先生と手を繋いで、目の前を歩いていたんだから。
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レジーナ(プロフ) - どさんこさん» ありがとうございます(^ ^)少しでもお暇潰しになれば幸いです☆ (2020年5月15日 17時) (レス) id: f10a3ced08 (このIDを非表示/違反報告)
どさんこ(プロフ) - うわあ〜!!!!!!待ってました!ありがとうございます(^^) 私も最近は海人と神宮寺の爆イケ具合が上がってきてます!!これから楽しみに読ませて頂きますね(^^)またきます!頑張ってください。 (2020年5月15日 17時) (レス) id: 2b49440ff5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:レジーナ | 作成日時:2020年5月15日 13時