Going on 10 ページ10
彼の名前を呼ぶこともままならず、岸くんの両腕をギュッと掴む。
抱きしめられながら横倒しになると、裸同然の岸くんの熱い体が覆い被さってきた。
「なんで服着たんだよ。どーせ脱ぐのに」
やっと唇は解放されて、ちょっとあごを引いて見下ろしてくる岸くんが意地悪く笑う。
「だって、もう・・・」
かぷ、と頬をかじられた。
そのまま耳へと滑りおちる。
「まだまだイケるっしょ」
ねっとりと吐息を流し込まれ、びくりと背筋がわなないた。
ちゅう、と吸い付き、岸くんの長い舌が侵入してくる。
「んっ・・・んん・・・」
くすぐったいような、だけどお腹の奥が震えてしまう。こんなこと、岸くんにしかされたことがなくて、未だにどうしていたらいいのかわからなくなる。
「ゆ、優太っ・・・」
どろりとお腹の奥が溶ける。
と、急に胸の先端を強くつねられて、カラダが馬鹿みたいにわかりやすく反応した。
「Aさんの声ってさ、ガチでクんだよな・・・」
何を言うか。岸くんの声の方が、よっぽど媚薬みたいなのに。
首すじを舌の先で舐めつつ、鎖骨をしゃぶり、リップ音を残して体を起こした。
真剣な顔で、その手が揉んでいるのは私の胸だけど。
「はーーーやらけーーーー」
ものすごく実感こめた感想に照れてしまう。
「好きだね」
「男はみんな好きでしょ!!」
くわっと目を見開いた岸くんに苦笑してたら、彼は更に下へとずり下がった。
履いたばかりの下着ごと剥かれる。抵抗する暇もなかった。
そこに屈みこもうとするおでこを、手のひらで押し戻す。
「何する気?!」
「おねがい!!やりてーの!!」
「なんで!!」
ぱちんと両手を合わせた岸くん。そんな風に拝まれても・・・!
「さっきAさんしてくれたじゃん。オレもしてーよ」
「だから、なんで・・・」
急に、視界が岸くんでいっぱいになった。
「Aさんがオレで気持ちよくなってるとこが見てぇの!」
ちゅっと唇に柔らかいものを押しつけてすぐにいなくなった。
と、膝が押し上げられて足が大きく開かれる。
「・・・お願いだから、そんなに見ないで・・・」
「いや見るわ。ガチで・・・すげーな」
泣きそう。羞恥に耐えられなくて両手で顔を覆った。
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レジーナ(プロフ) - あんさん» 気づいたらもう1年前なんですね・・・!嬉しいコメントをいただいて、こちらこそありがとうございます!!\(^o^)/ (2020年12月26日 21時) (レス) id: 631b1f3a24 (このIDを非表示/違反報告)
あん(プロフ) - この作品がたまらなく大好きで、何度も読んでいます!素敵な作品をありがとうございます!! (2020年12月26日 20時) (レス) id: 885a2db44f (このIDを非表示/違反報告)
まっちゃ(プロフ) - レジーナさん» 他名義別ジャンルの方も拝見しましたが、私もY&J世代ですので…こちらの主人公より少し歳上かと(笑)年甲斐もなく、私にもこんな青年現れないかな〜とか思ったり!(笑)今後も彼が沢山愛されて活躍して欲しいですね!お返事もいただきありがとうございます! (2020年2月7日 12時) (レス) id: 0a9eec8a22 (このIDを非表示/違反報告)
レジーナ(プロフ) - まっちゃさん» コメありがとうございます!主人公よりさらに歳上のわたしが書いています(^_^;)岸くん見てると楽しいし元気もらえるし時にはキュンキュンさせられるし・・・!これからも一緒に応援していきましょー!\(^o^)/ (2020年2月7日 12時) (レス) id: f10a3ced08 (このIDを非表示/違反報告)
まっちゃ(プロフ) - はじめまして。こちらのシリーズが本当に大好きで、お話にのめり込んでもう幾度目かの完読です。こんなまっすぐな彼が愛おしい…岸担でよかったと涙さえ出そうです。主婦の私はより感情移入しちゃうし彼の甘さに翻弄されました。素敵なお話をありがとうございました! (2020年2月7日 12時) (レス) id: 0a9eec8a22 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:レジーナ | 作成日時:2019年10月23日 20時