明日のむこう【Y.K】In my heart

Going on 13 ページ13

彼がそれを装着している間に、汗で濡れたＴシャツを脱いだ。

「ぎゅってして」

「おう！」

にこりと微笑んで覆いかぶさってくる岸くんを抱きとめる。

唇を合わせると、お互いの舌をむさぼるようにキスをして、腰を押しつけていた岸くんが、狙いを定める。

足を開くとその先端が触れ、彼に舌を吸われている間に、ぐっと侵入してくる。

そのまま馴染ませるように少しずつ押し込み、硬くゴリゴリした腹筋を擦りつけて侵入してくる彼の背中を、強く抱きしめた。

「んーーー！！」

岸くんを受け入れたところが痙攣するように震えている。

ダメだ。やばい。

ぶるりと尾てい骨が震えた。それはさっきのように全身へと広がり、脳みそがどろりと溶けてしまう。

同時にきつく締め上げ、岸くんが鼻から息を抜いた。

「イッただろ、今」

こくりと頷くのもおっくうだ。

楽しそうに口角を上げる岸くんが、私の上に寝そべったまま抽送を始めた。

「ゆう、たッ・・・」

首すじへと唇が這い、耳の中を舐められる。

唇と舌によって繰り出される愛撫は、岸くんが流し込む刺激を何倍にも膨らませる。

「すげー気持ちーよ。Aさん、気持ちイイ？」

「きもち、いっ・・・ダメ、今そこダメっ！！」

体を起こした岸くんが、胸へと手を伸ばした。

先端をこねくり回す大好きな指が、今は憎い。

なんでこんなに離れたところが繋がってるのか。

胸を弄られると確実に下へと響き、もう何度目かわからない、絶頂が再び襲いくる。

しばらくリズミカルに腰を打ち付け、ふーーーーと大きく息をついた岸くんが、私の体を掬い上げながら、ばたりと後ろに倒れてしまった。

「えっ！！」

「さっき風呂でさ、すっげーエロい顔してたの！」

頬に伝う汗か涙かよくわからない滴を親指の腹で拭ってくれながら、岸くんが悪い顔で笑う。

「上に乗ると気持ちイイんだろ？」

いやいやいや。もうヘロヘロなんですけど！

なのに、下からガンガン突き上げてきて、落ちるたびに奥へと突き刺さるからのけぞって悶絶するしかない。

腿をがっちり押さえられ、当たるそこは、確かにさっきと同じスポットを正確に捉えている。

ほんの何回かで、お腹の奥が崩壊するような絶頂を迎え、岸くんのかたい胸板の上へと崩折れた。

すでに２回限界突破している彼は、腹がたつほどの余裕で、何度も何度も私を苛め抜いた。

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