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海人side
俺の日課。それは廉と紫耀と屋上でご飯を食べること。
屋上は鍵がかかってて、どうやって入ろうか悩んでたら、なんとピンで空くことが判明。
それ以来ずっとここで食べてるし、邪魔をしに来る奴もいないから、たまーに廉の笑顔が見えるんだよね
今日も屋上に向かう途中に、同じ学年だけでなく、先輩にも後輩にも手紙を貰う。外面だけは昔からの良いから、｢ありがとう｣って言うけど、こいつらのなんか、要らない。
俺が欲しいのはただ1人。
なのに……その人の前で渡してくるなんて。
屋上のドアを開けようとすると、いつもと違う手触りで、鍵が空いていた
海｢あれ？ ……鍵空いてる｣
そう言ってドアノブを回すと、思った通りに、するりとドアノブが回った
ドアを開けると先客がいて……
今日は違うところで食べようって思って引き返そうとしたら、手を振ってくれる人がいて
海｢あっ｣
っと言う声が漏れた。
そこに居たのは、学校の人気者の、神宮寺といじられキャラの岸くん、俺よりもモテる玄さんがいた。
ちなみに、手を振ってくれたのは玄さん。同クラで、仲良いんだよね
俺が、屋上に入ると、少し遅れて廉と紫耀も屋上に入ってきた。
海｢玄さん。今日はここで食べてたの？｣
玄｢うん。海人も？｣
海｢俺は、廉と紫耀と毎日ここで食べてるんだよね｣
玄｢そっか。｣
そう言って微笑んだ玄さんは可愛くて、改めてモテる理由って奴が分かった気がした
ふと、神宮寺の方をむくと、手を差し出している神宮寺とその場に立ったまま動かない廉を見つけて、駆け寄った
神宮寺に近づくに連れて強くなる甘ったるい匂い。……もしかして香水？
俺は、その事が気になり神宮寺に聞いてみた
海｢ねぇ。神宮寺って香水つけてる？｣
俺がそう聞くと、神宮寺は慌てたように、自分の服を匂い始めて、すぐにガーンっていう効果音が着くような顔になった
神｢匂いがうつってる｣
海｢誰の？｣
神｢従姉妹のお姉さん。朝からジャイアンみたいな料理作って来て、大変だったよ｣
その言葉を聞いて、隣でなぜか入っていた肩の力が抜けた人がいた
その姿を見て、なんでその事を聞いて肩の力が抜けるのか意味が分からなかった
もしかして神宮寺のことが好きなの？
心の中の質問に答えてくれる人はいなくて、ただ神宮寺にドス黒い感情が目生えるだけだった
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作者名：ひなり | 作成日時：2019年10月23日 19時
