苺精神病院

18話　それぞれの身体 ページ19

紫視点
な「みんなぁ！おはよ！朝ごはん食べよ！！」

元気よく部屋に入る。
すると、酸っぱいようななんか嫌な匂いがした。

り「ﾊｱｯﾊｱｯ、ごめ…なさいっ…」

な「莉犬くん吐いちゃったね…着替えよっか。俺、片付けとくね。」

莉犬くん疲れてたんだな…
気をつけてたけど…

る「な、なーくん！！ころちゃんが！！」

こ「ﾋｭｰｯﾊｱｯ、ﾋｭｰｯﾊｱｯｹﾞﾎｯｹﾞﾎｯｺﾎｯ、ゔえっ…」

な「うおっ！！ころちゃん吸入！！落ち着いてね…そうだよ…」

こ「ﾊｱｯﾊｱｯ、つら…」

辛いよね…わかるよ…
どうしよう…今日るぅとくんしかご飯食べれないかな？

とりあえずるぅとくんだけ食べさすか。

な「るぅとくん。先にご飯食べよっか。」

る「はい…」
る「あの、莉犬ところちゃんのご飯って捨てちゃうんですか？だったら僕食べたいです。」

な「ほんとに？じゃあ食べてもらおっかな。」


椅子に座らす。
るぅとくんは、異常に食べるのが早い。

ちゃんと飲み込んでないんじゃないかというくらい。
ジェルくんから話は聞いてたけど…本当に過食嘔吐だな…

再発しちやったか。


それからしばらくして食べ終わる。

るぅとくんも、顔を真っ青にして座っていた。

後でこっそりトイレついてこ…


な「よし…じゃあ今日はこの後お勉強しよっか。1時間後、また来るからね！」




黄視点
こ「ねぇ…大丈夫？」

る「うるさいな…大丈夫ですよ…」

り「嘘つかないでよ…また過食嘔吐でしょ？俺
知ってるよ？」

うるさいな…うるさいうるさい…

僕の身体だ。どうなろうと僕の勝手じゃん。

る「お前らに何がわかるんですか！？僕のことなんて……ゔっ…」

叫んだせいか、急に胃液が逆流してきた。

る「ゴプッ！げえぇっ！！ゔえぇ…」

まだ消化されてないご飯が全て体の外に出される。

ころちゃんにも知られちゃった…

莉犬とだけの秘密だったのに。

こ「ぼく、先生呼んでくる！！」





桃視点
今、ころんに呼ばれてるぅとの元へ向かっている。

途中でなーくんとジェルも合流し、部屋に入る。


さ「あーあ…るぅと。食い過ぎだろw」

る「ぅ…うるさいですよ…」

な「とりあえず口ゆすいで。その後着替えよ。」

ジ「……るぅちゃん…悪いけど、ご飯の時だけ別室で食べよっか。これ以上過食嘔吐を悪化させられへん。」

るぅとはコクリと頷く。

こいつ…絶対に何か抱えてる。

もっと力になれねーのか…悔しい…

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