鉢合わせ ページ9
*
『急な出張で午後に来てさ。そしたら偶然ジフンくんとあってご飯食べることになって、それでミンギュくんにも連絡いれたんだけど…』
別に悪いこともしてないのに変に早口で言い訳してるみたいになっちゃう。
WZ「お前に連絡何度かいれたけどつながんねーから」
MG「あ、映画見てて…えっと…」
隣にいる女の子と目が合うとその子がミンギュくんと腕を組んだ。
私なんかよりすらっと背が高くてミンギュくんにお似合いだった。
『いいのいいの、急にこっち来ることになっちゃってさ。私も仕事で連絡できなくて。また、ね』
MG「え、あ…待っ…」
ミンギュくんを見てニコって笑ったつもりだったけど笑えてたかな。
何か言いたそうにしてたのをバイバイって手を振ってミンギュくんから離れた。
『わー。なんか今日はジフンくんといいミンギュくんといい偶然逢う日だねー』
ジフンくんは何も言わずに私の横を歩く。
『ミンギュくんも相変わらずモテるね!綺麗な女の子だったし』
WZ「すみません…俺が食事誘わなかったら会うこともなかったのに」
変に口数が多くなってる私に、申し訳なさそうにジフンくんが言った。
『やだなあ、別に大丈夫だってば。お肉美味しかったし、楽しかったし』
WZ「あいつ…最近結構真面目になって。ああやって女の子とも遊ばなくなってたんだけど…」
『じゃあ…あの子が彼女?とかで遊ばなくなったとかじゃないの?』
そんなの嫌なのに、口にも出したくないのに。
WZ「いや、それは違う」
きっぱりそれは否定するジフンくん。
WZ「Aさん…ミンギュのこと好きなんでしょ?」
優しい顔だけど真剣な目で言うから思わず素直に頷いてしまった。
WZ「それなら。そんな空元気にしないで。我慢しないで」
『あーもう。ミンギュくん以外みんな気づいてるよね』
WZ「はは、そうですね。だから俺たちには素直に言ってくれていいですから」
目元がキュッて少し熱くなる。
『ん、やっぱり…ああいうの目の前で見ちゃうとね、ちょっとね』
私だってハニと映画行ったりご飯食べたりしてるくせにやっぱりまた勝手な私の心。
別にミンギュくんが誰とどこに行こうがミンギュくんの勝手。
WZ「ミンギュ…Aさんのこと大事に想ってますから」
そう、わかってるの。
そうやってミンギュくんがいつも私を大事にしてくれるのを感じて変に期待する分、ショックが大きいんだ。
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KEICO(プロフ) - NINEさん» おまちどうさまでした笑 ミンギュくんが鈍感すぎて私もハラハラしてました← これからもミンギュくんの応援お願いしますね♪ (2019年8月25日 10時) (レス) id: 9c97ed23ae (このIDを非表示/違反報告)
NINE - ミンギュ動き出しましたね!ミンギュファイティン!行け、行くんだ!と毎日応援しております!笑 (2019年8月23日 22時) (レス) id: b9fb184c3a (このIDを非表示/違反報告)
しぇるび(プロフ) - バナナカフェオレさん» 落ちていただいてありがとうございます!やはりハニくんぐらいのイケメンに強引にされたら…そうなりますよねえ笑 (2019年7月31日 9時) (レス) id: 542ec3e072 (このIDを非表示/違反報告)
バナナカフェオレ(プロフ) - ハニ様の強引さドストライクです! 私はもう、落ちました (笑) 応援してます! (2019年7月30日 14時) (レス) id: 126d65d5b4 (このIDを非表示/違反報告)
しぇるび(プロフ) - NINEさん» 癒されてるなんて…ありがとうございます!やっぱりハニくんの少しの強引さ…いいですよね?普通の女子ならこの時点でハニくんにコロッといっちゃってますよね笑 (2019年7月24日 12時) (レス) id: 542ec3e072 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:しぇるび | 作成日時:2019年7月9日 11時