誰にも取られたくない ページ35
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背中に回ったミンギュくんの手が時折私の頭をなでたり、おでこにチュッてされたり。
ミンギュくんの心臓も海の時みたいに早くなくてトクントクンって心地よくて…ずっとこのままでいたいな。
MG「あ…ここAちゃんちのリビングだった」
突然思い出したようにそんな事を言って、ごめんねって笑って私から離れた。
私も自分の家だなんて忘れてたよ。2階にパパとママ寝てるのに。
ミンギュくんがテーブルの上のお酒の缶を渡してきて乾杯ってニコニコしてる。
『その…私のことそんな風に思ってるって思わなかった』
MG「それが思ってたんだよねえ」
私の手をとって指を絡める。
『え…い、いつから?』
そんなこと聞くー?って驚いた顔をしたけど、んーって考えてる。
MG「もしかしたらずっ好きだったのかも。Aちゃんが彼氏といるの見かけるたびに感じてたモヤモヤって好きってことじゃない?」
さらっとずっと好きだったのかもなんて言われちゃうと逆にそうじゃなかった私が申し訳ないような。
MG「だけど一番のきっかけは…ジョンハンさんだよ」
不意に出たハニの名前にハッとする。
『あ、ハニ…ね…そっか…』
MG「もうAちゃんのこと誰にも取られたくないって思ったんだ」
こないだハニに気持ちを言われたこととか、さっきの電話とかが思い出される。
MG「もしかして…もう好きだって言われた?」
『ん…まあ…最近ね…もう、ミンギュくん変なとこ鋭い』
MG「うーん、あの人も俺の存在意識してるし、なんとなく。やっぱね」
『あ、でも。ちゃんとハニには話すから』
MG「言いにくい事言わせちゃうね。大事な…友達なんでしょ」
『そうだけど…言わなきゃいけないしきっと解ってくれると思うし』
俯いた私の頭を優しくなでる。
MG「でもさでもさ。ほんのちょびーっとでもジョンハンさんのこと良いなって思わなかったの?」
ミンギュくんを見るとちょっと意地悪な顔でニヤニヤしてこっちを見てる。
そんな顔もカッコいいけどちょっとムカつく。
『思ったよ』
MG「えっ!」
『だって…私のこと幼なじみとしか思ってないのかなって。なんだか苦しくて…ハニのこと好きだったら良かったのかもって』
あぶねぇセーフセーフなんて胸に手を当てて深呼吸してる姿が可笑しい。
MG「もう思わせない。そんなこと」
急にまた大人びた表情でそう言って、好きだよって言葉と一緒にまた唇が重なった。
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KEICO(プロフ) - NINEさん» おまちどうさまでした笑 ミンギュくんが鈍感すぎて私もハラハラしてました← これからもミンギュくんの応援お願いしますね♪ (2019年8月25日 10時) (レス) id: 9c97ed23ae (このIDを非表示/違反報告)
NINE - ミンギュ動き出しましたね!ミンギュファイティン!行け、行くんだ!と毎日応援しております!笑 (2019年8月23日 22時) (レス) id: b9fb184c3a (このIDを非表示/違反報告)
しぇるび(プロフ) - バナナカフェオレさん» 落ちていただいてありがとうございます!やはりハニくんぐらいのイケメンに強引にされたら…そうなりますよねえ笑 (2019年7月31日 9時) (レス) id: 542ec3e072 (このIDを非表示/違反報告)
バナナカフェオレ(プロフ) - ハニ様の強引さドストライクです! 私はもう、落ちました (笑) 応援してます! (2019年7月30日 14時) (レス) id: 126d65d5b4 (このIDを非表示/違反報告)
しぇるび(プロフ) - NINEさん» 癒されてるなんて…ありがとうございます!やっぱりハニくんの少しの強引さ…いいですよね?普通の女子ならこの時点でハニくんにコロッといっちゃってますよね笑 (2019年7月24日 12時) (レス) id: 542ec3e072 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:しぇるび | 作成日時:2019年7月9日 11時