お隣の彼 ２

イベント開始 ページ28

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MG「大丈夫？」


『う、うん。平気』


人が多いとは聞いてたけどホントに人が多くて。


MG「クリスマスの時も…こんな感じだったの？」


『あ〜、あの時はミョンホが気を利かせてくれて空いてる上のフロアから見たんだ』


MG「そっか。こうやってもみくちゃになってたのかと思った…ジョンハンさんと」


不意にハニの名前を出されてドキッとするのと同時に私を包むミンギュくんの力が少し強くなる。


後ろにいるからミンギュくんがどんな顔してるのか伺い知れない。


そのままミンギュくんが黙っちゃうから私も黙るしかなかった。


少しの沈黙が流れたあと、ステージ上のライトが激しく光ってイベントの開始をつげる。


盛り上がる会場。


MG「始まった！」


って声がして少し上を向くと、私を覗き込むようにしてニッと笑うから私も笑顔で返す。




クリスマスの時と同じダンスイベントかと思ったらちょっとした夏フェスのような感じで。


歌もあれば、ＤＪもあって。開放的な場所なのも相まってすごい盛り上がり。


盛り上がるたびに人の波にわーって押されてるけど、そのたびにミンギュくんが守ってくれる。


すごく楽しいけどギュッと後ろから抱きしめられるたびに心臓が飛び出そうだよ。


そしてステージ上のスクリーンにミョンホ達のチームの名前が表示される。


音楽が流れると同時に舞台袖から出てきた一人がアクロバットを見せて会場を盛り上げる。


MG「あ！ミョンホだよ、あれ！！」


アクロバットで会場を盛り上げてたのはミョンホだった。


『すごいすごい！ミョンホってば宙返りした！』


MG「すげーーー！」


そして他のメンバーも登場して、ＤＪの音楽に合わせてダンスが始まった。


一糸乱れぬフォーメーションダンスで圧巻の一言。


ミンギュくんてば興奮して私の両手首掴んで腕をあげてミョンホの名前を叫ぶ。


『ミョンホー！かっこいい！！』


私もつられて一緒になって叫ぶ。


ダンスの間の自己紹介の時に私たちに気づいてニコって笑って小さく手を振ったミョンホ。


MG「Aちゃん！ミョンホがこっち見た！こっち見た！」


『ね、かっこいいね』


親友のステージなのに芸能人見てるみたいな反応のミンギュくんが微笑ましい。


会場もずっと盛り上がったままでもみくちゃにされたけど、ミンギュくんが守ってくれたのと、


ミョンホのカッコよさに集中しすぎてちっとも気にならなかった。



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