お隣の彼 ２

ソワソワとドキドキ ページ15

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今日、ミンギュくんが帰ってくる。


平日だからお迎えには行けないけど、朝からいつもと違う気分。


会社から帰ったらお隣の家にはミンギュくんがいる。


ランチ中に今から飛行機に乗るよ〜ってメッセージが届いて、午後は仕事中だというのにソワソワしっぱなしだった。


定時のチャイムがなって少ししてからオフィスを出て、ママに今から帰るってメッセージ送りながらビルの外に出ようとした時。


『あっ、すみません！』


スマホを見ながら歩いてたから前から来た人とぶつかって顔をあげると目の前にいたのは。


JH「下向いて歩いてると危ねぇぞー」


『ハニ！？え、どうしたの？』


ここにいるはずのないハニがいて驚く。


JH「やっぱこのビルかあ。打合せで先輩と来たんだけどさ。Aの会社の名前書いてあったから」


と、入口付近に掲示されてるビルの入居会社の案内板を指さす。


先輩はまだ他に行先があるとかでここで別れたらしい。


JH「そしたらたまたまAがスマホ見ながら突進してきたから」


『ごめん、ママに今から帰るって連絡しててさ』


JH「そっか。そしたら…今日は飯いけないか」


『うん、ごめん…今日は家でご飯食べるって言っちゃったんだ』


違う。本当はミンギュくんが帰ってきてるから。


約束してるわけでもなんでもないけど今日は早く家に帰りたかった。


JH「いいよ。Aもたまには早く帰んないとなー」


笑ってそう言うハニに本当のことを言えるわけもなく少し心苦しい。


家まで送るよって言ってくれたけどまだ早い時間だから大丈夫ってやんわり断った。


ミンギュくんに逢ってしまう可能性もあるから避けたかった。


結局、じゃあ駅までって私の最寄り駅まで一緒に向かって改札での別れ際。


Aって呼ぶハニの方を見ると優しい顔で急に私の頬に手を当てて見つめられる。


『な、なに…？』


そんな顔されるとやっぱりドキドキしてしまって何も言えないでいると、ニヤッと笑って


JH「ちょっと太った？」


なんてほっぺをつままれた。


『なによもう！うるさーい！』


私のドキドキ返してよ。そうしてまたねってハニと別れて家までの道を少しだけ急いだ。


帰宅してママにただいまって言うと、ママが驚いた顔をしてる。


母「おかえり…ってAひとり？」


『うん、そうだけど』


母「あら…ミンギュくん、Aのこと駅までお迎えにいったけど会わなかった？」


『え？駅に…？』




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