お隣の彼

電話の向こうは ページ15

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"ミンギュの知合い？"


こんなところで聞くはずのない名前にドキッとする。


内定の報告してから結局連絡もとってなくていつもの日常に戻ってたのに。


『えっ、ミンギュくんて…背が高くて八重歯のキムミンギュくん？』


T8「ですね」


ビックリして見たまんまの形容をした私のことをクスクス笑う。


『あ…知合いっていうか幼なじみというか。何で知ってるの？』


T8「高校の同級生なんです。あいつが夏休みの帰省で会った時に駅ビルでAさん見かけて教えてくれたんです」


バーベキューをしたときに私のこと見かけたって言ってた。


あのすれ違った時ミンギュくんと一緒にいたのミョンホくんだったんだ。


『そう…なんだ？でもよくそれだけで私のこと覚えてたね』


T8「その時ミンギュがずっと話してたから。【幼なじみのAちゃん】のこと」


話を聞いたら、小さい頃から中学あがるぐらいまでの写真も見せたとかでなんか恥ずかしい。


T8「ミンギュが女の人のこと話すのって珍しいからそれで印象に残ったんですよ。それで似てるなって思ったら同じ名前だったから」


そう言って、すみません急にって謝るミョンホ君。


『まさかここでミンギュくんの名前聞くなんて思わなかったよ』


T8「僕もこんなところで逢うと思いませんでした」


『あんまりこういう飲み会こないんだけどね。今日はたまたま』


T8「あ、僕もです。今日一人急な欠員だとかでヒョンに頼み込まれました」


『ふふ、同じだ。でもよかった。共通の知合いがいると少し心落ちつくよ』


T8「ミンギュに感謝しなきゃですね」


ユジョンのお願いで参加した会だけど久しぶりに楽しく過ごせてる。


スンチョルくんもジョンハンくんもすごく良い人で、今度皆でバーベキューしようなんて話になった。


ひとしきり盛り上がって解散。ユジョン達ホクホクしてるし。


『じゃ、私こっちだからまたね』


って皆に告げるとミョンホくんが同じ方向だから送りますって言ってくれた。


駅から家までの道をお話しながら歩いてると、ミョンホくんのスマホが鳴った。


T8「もしもし。おーどうした？」


お友達からかな。話すミョンホくんの横を黙って歩く。


T8「あ、ちょっとまって」


と急にスマホを渡されて出てっていわれる。


『もしもし？』


「もしもし？え、誰？」


少しハスキーな声ですぐわかった。


『ミンギュくん…だよね？』


MG「え。Aちゃん？何で一緒にいるの！？」




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