お隣の彼

幼なじみ ページ1

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【幼なじみ：幼い頃に親しくしていた友達のこと。】


ネットで調べたらそう書いてあった。


私にも一応幼なじみと呼べる隣の家の男の子がいる。


隣の家のミンギュくんは私が三歳の頃に産まれた。


お隣に赤ちゃんが産まれたのよってママと見に行った赤ちゃんのミンギュくんは


小っちゃくてかわいくてまるで自分に弟ができたような気分だったのをなんとなく覚えてる。


母親同士が小さな子を持つ親として仲良くしていたせいか、小さい頃は毎日のようによく遊んだ。


よちよち歩きになると「Aちゃん、Aちゃん」って後をついてきて。


一人っ子の私はお姉さん気分を味わってたんだろうな。


でもミンギュくんが幼稚園に入るころには私は小学生。


だんだん小学校の女の子の友達と遊ぶようになって、ミンギュくんとはそんなに遊ばなくなった。


お隣のママがたまにミンギュくんを連れてうちに遊びに来た時はロボット遊びに付き合ってあげたりはした。


同じ小学校に入ってきた時は私は４年生。


最初の頃は一緒に登校してあげてたけど、そのうち登下校にも慣れて


ミンギュくんにも同い年の男の子の友達ができたらそうしなくなった。


それでも一斉下校があったりすると一緒に帰ることはあったし


お隣のママがいない時はうちで預かったりして宿題を見てあげたり遊んであげたりもした。


だけど、中学に入るとあまりミンギュくんに対する想い出がぐっと減った。


本当にほとんど接点がなくなっちゃったから。


ミンギュくんが中学入学にすると同時に私は高校入学だし。


通学や帰宅の時間帯も何もかも違うから見かけることもほとんどなかった。


ごくたまに顔を合わせれば挨拶はするけど、本当に挨拶するだけで何か話すこともない。


なので知らない間に私よりもずっとずっと背が高くなってて驚いたこともあった。


高3の頃に友達がすごいイケメン中学生がいるって騒いでて、


それがミンギュくんだったのはビックリしたけど私はそのころ付き合ってた彼氏の方がかっこいいのにな、なんて思ったりしてた。




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