あの時は ページ12
どこか凛として厳しそうな感じのするウォヌのお母様。
ウォヌと別れてくれとお願いされたのを思い出して少しだけ胸が苦しくなる。
この人が何も言わなかったら私は今でもウォヌと一緒にいたのかな。
母「あら、この方…」
『あ…ご無沙汰しております。お元気そうでなによりです』
慌てて立ち上がって頭を下げる。
WN「ごめんA、俺が呼んだんだ」
テーブルを囲んで一瞬シンとなったけど口を開いたのはウォヌ。
WN「母さん、こうして俺がやってこれたのはもちろん父さんと母さんのおかげだと思ってるけどAのおかげでもあるんだ」
私があの時別れようって言ってくれたおかげだって再会した時に言われたけど。
WN「母さんのあの時の気持ちも今じゃ理解はできてる。でもそれを最初に教えてくれたのもAなんだ」
お母様に向かってそう言うウォヌ。
WN「あの時何も知らなかったAに失礼なこと言ったの…謝って欲しいんだ」
『え、ちょっと、別に私そんなの』
WN「じゃないと俺も今後気持ちよくAと友人関係続けられないからさ」
ただただ焦る私。
小さく息をついて私を見るお母様。
母「そうね、あの時は息子のためとはいえあなたに失礼なことたくさん言ったわ。ごめんなさいね」
『あ、いえ…そんな気になさらないでください』
母「あれ以来息子と会話が無くなって…でもやっと最近色々話してくれるようになったんです」
私を見てお母様が微笑む。
母「あなたと再会していい友人になったんだって嬉しそうに」
『はい…私の友人も含め、いい関係を築けてると思います』
母「今日お分かりになったかと思うけど色んな思惑で息子に近づいてくる女性も多くて…ついそういう事に厳しくなって…本当に申し訳なかったわ」
頭を下げるお母様を慌てて制する。
『お気持ちだけで十分です。お母様のお気持ちもわかりますし、あの…ウォヌさんは自分の力でここまでやってきたんだって思います。私なんて別に何も』
そう言いながらウォヌをチラッと見ると少し満足気な顔。
WN「母さん急にこんなことごめん。でもAがいい子なんだって知って欲しくて」
母「ふふ、いいお嬢さんね。これからもウォヌをよろしくお願いしますね」
『あ、いえ、こちらこそ!』
それから少しだけお話をしてお母様は帰って行った。
その後、もうウォヌ!!って少し怒ったら少し微笑んでウォヌがこう言った。
WN「別れてからのAのことヒョンに聞いたんだ」
*
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mkinsprit(プロフ) - きたー!2回目のプロポーズ編!ソクミナ、2年も待たせてたのかぁ。あ、いやいや、2年も男っぽさに磨きをかけてたのかぁ^_^なんか、いつも2人で過ごす場所でのシチュエーションにキュンとしました!お隣の彼も大好きだけど、やはりーイ ソクミン …好きです!笑 (2019年8月7日 22時) (レス) id: 0bd1ab3dc1 (このIDを非表示/違反報告)
しぇるび(プロフ) - mkinspritさん» ソクミンくんってさりげなーくってのが絶対できないタイプだと思うんですよね〜。 私も終わるのがここへきて寂しくなってきました(笑) (2019年5月14日 17時) (レス) id: f3c720e0c5 (このIDを非表示/違反報告)
mkinsprit(プロフ) - 指輪のくだり、さすがです!にぎにぎして、バレそうになったらニコーって笑笑想像しただけで可愛い^_^ふんわり温かな二人のお話のエンディングが近づいてて寂しいですが、ハッピーエンディングなら良し^_^ですね!笑笑 (2019年5月13日 22時) (レス) id: 0bd1ab3dc1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:しぇるび | 作成日時:2019年4月18日 13時