好き ページ27
『ごめんごめん急に。コーヒー。お替りいれるね』
と席を立つ。
DK「あの…僕何かしました?」
私の後ろまでやってきて心配そうに聞いてくる。
そうだよね、さっきまで和やかに笑って話してたのに急に泣くなんて。
情緒不安定もいいとこ。
だけど、昨日見た事もいつかはソクミンくんから聞くことになりそうだからと勇気を出して聞いてみた。
『あのね…昨日ソクミンくんの家で見ちゃったの。外国…行くの?』
DK「外国?」
『うん、交換留学の書類…テーブルに置いてあったでしょう?』
不思議そうな顔をしてたと思ったら、パッと笑ってソクミンくんが答える。
DK「ああ〜!あれ。あれは、いとこに頼まれたんです。」
『え…いとこ…?』
DK「今受験生でいずれは留学したいみたいで。うちの大学に交換留学の制度があるから資料ほしいって言われたからもらって来たんです」
『そうなんだ…』
DK「はい。だから僕は外国になんか行かないですよ。ははっ、今度はAさんの勘違い」
なんだ、勝手に勘違いして勝手に泣いちゃった。
でもそのおかげでソクミンくんの事がこんなに好きだってわかったんだよ。
『わ、私…ソクミンくんがいなくなっちゃうのかと思って…』
と、ソクミンくんの顔を見ようとしたら突然目の前が暗くなった。
ううん違う、私今ソクミンくんに抱きしめられてるんだ。
『ソクミン…くん?』
DK「俺がいなくなると思って寂しかった?」
いつもと違う口調で耳元で聞かれて、ドキッとしながらもうんって頷く。
すると抱きしめてた私を少し離して
DK「好きな人が近くにいるのにどこにも行かないです」
ってニコッと笑う。
DK「僕、Aさんが好きです」
彼の笑顔が見たいのに涙でよく見えない。
『私も…ソクミンくんが好き』
DK「もう…泣かないで。Aさんが泣くとどうしたらいいかわかんなくなっちゃうから…」
困ったように笑いながらまた私を抱きしめる。
DK「ふふっ、今度は正面からだ」
前に突然ソクミンくんを後ろから抱きしめてしまったのを思い出す。
『あれは…思わず…』
DK「あの時もドキドキしたけど、今はもっとドキドキしてます」
うん、聞こえるよ。ソクミンくんの心臓の音。
そして泣き止んだ?って私の顔を確認するソクミンくんと目が合う。
DK「眼鏡…涙ついちゃってる」
と言いながら私の眼鏡をはずすと同時に私の唇にソクミンくんの唇がふれた。
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KEICO(プロフ) - satoetu61さん» 楽しみにしてくださってありがとうございます。ほんわかした雰囲気が皆様に伝わってるなら嬉しいです (2019年1月29日 10時) (レス) id: f3c720e0c5 (このIDを非表示/違反報告)
satoetu61(プロフ) - ソクミンくんと年上彼女の穏やかな雰囲気がいいですね。もうすぐお話終わっちゃいますか?いつまでも見たいお話です。更新楽しみにしています。 (2019年1月28日 21時) (レス) id: 8a70a7e8ec (このIDを非表示/違反報告)
KEICO(プロフ) - mkinspritさん» 彼氏になったソクミナには年下彼氏の良さも出しつつ男らしい一面も見せられたらなって思ってます。楽しみにお待ちくださいね。 (2019年1月25日 0時) (レス) id: 9c97ed23ae (このIDを非表示/違反報告)
mkinsprit(プロフ) - ようやく!彼氏になったソクミナが楽しみ過ぎます!終わっちゃったら…どうしよー笑笑楽しみにしてますね^_^ (2019年1月25日 0時) (レス) id: 0bd1ab3dc1 (このIDを非表示/違反報告)
KEICO(プロフ) - satoetu61さん» ありがとうございます。私も自分で読んでキャーってなってました笑 (2019年1月21日 1時) (レス) id: 9c97ed23ae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:SHELLBee | 作成日時:2018年12月28日 17時