二日酔いの朝（DKside） ページ22
ブーーーブーーーってずっと鳴ってるスマホ。
アラームなんかかけてたっけ…頭いて。あ、止まった。
俺…いつの間に帰ってきたんだっけ。
大学のサークルの飲み会で…結構飲んでいい気分になってたのは覚えてる。
覚えてないけどたぶんスングァンが送ってくれた…んだよね？
ここんとこついつい飲みすぎてつぶれることが多くて、こないだもスングァンが送ってくれた。
あいつの家は逆方向だから、こないだ俺を送ったら電車がなくなってうちのソファで寝ていったのに。昨日は帰ったのかな。
それにしてもダメだなあ…最近飲みすぎてる。
飲んで忘れろなんてよく言うけど、ちっとも忘れられない。Aさんのこと。
Aさんと朝カフェで朝食を食べた日。
前日ミンギュとデートだって知っていたから気になってなかなか眠れなかったくせに早く目が覚めてしまって気分転換にランニングをしてたら偶然会った。
カフェに誘ってくれて嬉しかったのにやっぱりミンギュとのデートが気になって聞いてしまったらミンギュとのデートも楽しかったけど俺とこうしてるのも楽しいって言ってくれて。
Aさんへの思いが募って思わず思った以上に気になってるなんて口をついて出てしまった。
驚いた顔を見て一瞬にしてしまったって思って謝ったらAさんも俺の事を意外と気になってるって言う。
よくわかんないんだけどって言ってたけど、素直に喜んでおいた。
今まで年上の女性とこんなふうに仲良くなることなかったけど、年の差を感じなくて…気が合うっていうか空気感が同じっていうか一緒にいると落ち着く。
Aさんもそう思ってくれてるのかな。そうだったら嬉しい。そう思ってた。
でも、あの日…たまたまAさんの家の近所にあるコンビニに行った帰り。
Aさんの家の手前に差し掛かったら、一組の男女が出てきてハッと立ち止まった。
Aさん…と誰？とっさに角に半分隠れてそっちを見る。
スーツを着た背の高い切れ長の目の男の人。
その人は車から小さな箱を取り出してAさんに渡してる。
Aさんは後姿で表情は見えないけど何となく嬉しそうな背中。
それから男性がAさんの首の後ろに手を回して顔が近づいて…とっさに下を向いた俺。
次に顔を上げた時には去っていく車に手を振って少し微笑みながら家に戻っていくAさんの姿があった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 155人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SEVENTEEN」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
KEICO(プロフ) - satoetu61さん» 楽しみにしてくださってありがとうございます。ほんわかした雰囲気が皆様に伝わってるなら嬉しいです (2019年1月29日 10時) (
レス) id: f3c720e0c5 (このIDを非表示/違反報告)
satoetu61(プロフ) - ソクミンくんと年上彼女の穏やかな雰囲気がいいですね。もうすぐお話終わっちゃいますか？いつまでも見たいお話です。更新楽しみにしています。 (2019年1月28日 21時) (レス) id: 8a70a7e8ec (このIDを非表示/違反報告)
KEICO(プロフ) - mkinspritさん» 彼氏になったソクミナには年下彼氏の良さも出しつつ男らしい一面も見せられたらなって思ってます。楽しみにお待ちくださいね。 (2019年1月25日 0時) (レス) id: 9c97ed23ae (このIDを非表示/違反報告)
mkinsprit(プロフ) - ようやく！彼氏になったソクミナが楽しみ過ぎます！終わっちゃったら…どうしよー笑笑楽しみにしてますね^_^ (2019年1月25日 0時) (レス) id: 0bd1ab3dc1 (このIDを非表示/違反報告)
KEICO(プロフ) - satoetu61さん» ありがとうございます。私も自分で読んでキャーってなってました笑 (2019年1月21日 1時) (レス) id: 9c97ed23ae (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：SHELLBee | 作成日時：2018年12月28日 17時
