#35 回想 ページ35
めちゃめちゃ更新遅れました、、!!
部活が再開したもんで……。
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…そういえば。
桃華から返信ないな…。
なんてふと思い出す。
私はもう一度トーク画面を開いた。
何度見たって同じ。
既読はついてるけど返信はない。
……無言は肯定と捉えるからね!!
トーク画面を閉じ、イヤフォンをさす。
周りの音が聞こえるぐらいの音量で音楽を聴き始めた。
今まで何百回も聞いてきた歌。
辛いとき、嬉しいとき、楽しいとき、苦しいとき、どんなときでもいい曲だなぁって思える歌。
このアーティストの歌全部いい曲で大好きだし。
そーいえばこのアーティストもうすぐ新しくアルバム出すんだった。
『新しいアルバム出るんだよねー、まじで欲しい』
『えじゃあ一緒に買いに行こ!!』
『え行こ!絶対ね!?』
………桃華と一緒に買いに行く約束してたのになぁ。
なんでこんなことになってしまったんだろう。
あの時私が桃華のことを信じてあげられてれば、
あの時私に勇気があれば……
なんて、後悔してももう遅い。
ただただ何もできない自分に腹が立った。
その苛立ちが現れたのか、携帯を持ってる右手に自然と力が入る。
それが惨めで仕方なくて、私はそんな現実から逃げるように音量を上げた。
……大丈夫、桃華はくる。
既読無視されてる時点で希望なんか少ないけど、私は何故かそう思った。
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トントン
急に右肩を誰かに突かれた。
慌てて音楽の音量を下げる。
…桃華……?
来てくれたんだ。
そう思った瞬間、桃華が来てくれたことが嬉しくて仕方なくて私はにやけが止まらなかった。
少し微笑んだ状態でそっちを振り返る。
そこにいたのは、
桃華
ではなく、担任の先生だった。
先『四宮さん、まだ帰らないの?』
「……え?」
先生にそう言われて右手に持っていた携帯で時間を確認する。
すると、下校時間を過ぎていた。
「あ…ごめんなさい。帰ります」
先『うん。気をつけてね』
先生のその言葉に軽く会釈をした。
少しずれ落ちた鞄を持ち直し、携帯を弄る。
……きっと、今日は忙しかったんだ。
明日なら一緒に帰れる。
そんな思いで私は次の日も、その次の日も待った。
毎日同じようなLINEも送って。
…でも、でも。
桃華からは返信はなく、一度も門に来ることもなかった。
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作者名:メロンパンケーキ | 作成日時:2020年3月27日 19時