ピュアガールず、現る。 ページ8
『はい、やはりあっていたようですね』
そういってにっこりと笑ってみた。
蘭「その、あの……」
世良「なぁ古明地さん。
中島はそれなりに人気で優良物件だと思うんだがなんでフッたんだ?」
世良さんの言葉に、私は眉を下げて苦笑した。
『中島くんは五十嵐さんがいるので。
私が介入していい関係ではありませんから』
その言葉に毛利さんが心なしかほっとした様子で頷いた。
蘭「…………実は、私たちは五十嵐さんを応援してて……。
中島くんが朝古明地さんに言ってるのを見て、それで、心配になっちゃって……」
段々と小さくなる毛利さんの声に、私は頷いた。
『そういう理由でしたか。
私から言うと皮肉めいてしまうかもしれませんが、私からも五十嵐さんを応援したいと思います』
蘭「はいっ……!古明地さん、ありがとうございます!」
毛利さん、貴方はどこまでピュアガールなんですか。
{古明地さんには失礼かもしれないけど、
五十嵐さんの初恋、実りそうだな……!
よかった……!}
毛利さんは本当に心から喜んでいるようですし、世良さんは
{最初はどうなるかと思ったけど、無事円満になってよかったな}
と満足気。
鈴木さんも
{すごい、大人の余裕を感じるわ…………!
古明地さんって好きな人いるのかしら?
何はともあれ、古明地さんは優しい人ね!
覚えておこう!}
他の2人と然り。
あまりのピュアぶりに私は少し和んだ気になります。
私に近づいてくる人は大抵権力狙いや下心丸出し煩悩が多いですから、こういうタイプは癒しでしかありません。
最近はお雪が忙しいので深刻的な癒し不足だったんです、神様からのバチもあたらないでしょう。
『それでは、私はこれで』
私がそういって去ろうとすると、ぱっと鈴木さんに腕を掴まれてしまいました。
園「せっかく会えたんだし、一緒に喫茶店行かない?
蘭の家の近くなんだけどさ!」
鈴木さんの言葉に私は一瞬思案する。
…………本当は、一人ポアロでコーヒーを満喫していたかったのですが。
全く裏のなさそうな無垢な笑みに私は根負けしたようです。
『そうですね、
私で良ければ是非ご一緒させて下さい』
私がそう言うと3人の顔がパッと晴れる。
蘭「それじゃあ早速行きましょっ!」
世「そうだな!」
そして3人に引きずられるように校門を出ることになりました。
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紅月ルナセ - こちらもいきなりですが、秘封活動記録の第3話の本予告見ました!?凄かったです!凄すぎて、語彙力が飛んでいきました! (2021年12月21日 22時) (レス) id: eaa66d70f8 (このIDを非表示/違反報告)
紅月ルナセ - 私は、強欲な獣のメメントの方です!正直、どちらにしようか悩みました。どちらも迫力満載で、リズムに乗って思わず首を振ってしまいます(笑) (2021年12月21日 22時) (レス) id: eaa66d70f8 (このIDを非表示/違反報告)
颯貴@きっちょー(プロフ) - いきなりですけど、ルナセさんは剛欲異聞のラスボス曲のメメント二つ、どっちが好きですか?私は有機体全てのメメントの方です!前奏の後の、不思議の国のアリスと似たフレーズのあるAメロのピアノがだいすきすぎて……。でも強欲の方だけにあるメロディも大好きです… (2021年12月21日 20時) (レス) id: 5b8feef754 (このIDを非表示/違反報告)
颯貴@きっちょー(プロフ) - 紅月ルナセさん» えっっっっっ調べてきます((((((最近ダンカグも相まって東方が世間に伝播してきているようでとても嬉しいですね! (2021年12月21日 20時) (レス) id: 5b8feef754 (このIDを非表示/違反報告)
紅月ルナセ - 返信が遅くなってしまい、すいません。アニゲー イレブン!#312 JYUNYA という番組です。 (2021年12月21日 17時) (レス) id: eaa66d70f8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:颯貴 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/MizuhasiSatuki/
作成日時:2020年12月15日 16時