さとり少女の災難

ご主人に近づくな猫被り ページ31

『それでは捜査をするのならどうぞ。
自室を調べる時はできれば一言下さい。
私はちょっとこの子たちご飯をあげてくるので』

私はそういってお雪を下に下ろした。

周りの皆さんはぽかんとしている。

ま、そりゃそうですよね。普通捜査する前にちょっと待つぐらい当たり前ですから。

でも、私には特にやましいこともくそもありませんので、私は茜たちにご飯をあげる事にしました。

［私たちは別にあとでも……］

『いえ、茜にも朝言った以上に留守番させてしまったので。それに、お雪には大活躍してもらいましたからね』

［もったいないお言葉です！］

そういってお雪がニコッと笑った。

コ「ねぇおねえさん、おねえさんって動物と話せるのー？すごいねー！」

『いえ、なんとなく考えていることがわかるだけですよ』

［ご主人に近づくな猫被り］

コ「今なんて言ったのー？」

『HAHA、なんでしょうね。わかりません』

世「あかり君の家は広いんだな！
また今度遊びにいっていいか？」

［ずかずかと入らないでくれるかしら男装女］

安「また鳴きましたね。今度は？」

『ずかずかと入らないでくれるかしら金髪』

コ安「…………」

［あかり様？］

『お雪、あそこの3人は毛利さん、鈴木さん、世良さんです。
全員とても優しい方ですよ』

高「その子はお雪っていうのかい？」

『はい。雪花なのでお雪です。
私のせんz……親戚が同じく黒猫と住んでいて、その子がお燐って言うのでそれにあやかって』

千「なんか和って感じでいいですね」

蘭「おいで、雪花ちゃん〜」

すると蘭ちゃんがそう言って腕を広げた。

［……あかり様］

『いってらっしゃい』

私がそういって腰を撫でてやると、お雪は渋々という様子で毛利さんの腕に飛び込んだ。

蘭「わっ、ふわふわ！ビロードみたい！」

［不服です］

存分に可愛がるJ Kの中お雪はいかにも不服そうに口を尖らせている。

目「…………あの〜」

するとデ○……ｺﾞﾎﾝｺﾞﾎﾝ目暮警部がこちらを何か言いたげに見ていた。


｛ここには捜査をする為に来たんだが……｝


はいはいわかりましたよ目暮警部。

『はい。行きますよお雪、茜。
警察の方々も、どうぞ』

私がそういってダイニングに引っ込むと皆さんも渋々と言いたげに入ってきた。

安「随分と広いんですね？」

『親戚がお金持ちだったものですから』

適当に返答して私はキャットフードとドッグフードを取り出した。

(*´∀｀*)→←ペットは家族です。

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