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ころしや ページ8





「は・・・・・・・?」

一瞬素が出てしまう梅

「っ、殺し屋ですか?」
「あぁ。裏社会って大変なんだよね-」

困惑している梅をよそに男は余裕がある

「人手も足りてないし、あぁ。君が働いているキャバクラの店長もグルだったんだよ」
「君をスカウトするためにね」

「そうだったんですか・・・・・」

梅は周りの人間よりも頭の回転が早い
今自分が置かれている状況
今するべき対応

それを一瞬で考えていた

「うんうん。冷静だね。こっちへおいで」

満足そうに男は笑って建物の中へ梅を招き入れた

(厳重な警備。壁には監視カメラが埋め込まれているな)
(入口に2つ・・・・廊下に5つ、エレベ-タには1つか・・・)

「連れてきました」
「入れ」

「この子が灰谷梅です」
「ほう。噂通りだな」

「噂・・・・・ですか?」
「14にしては随分と大人びているという噂だよ」

しょうもねぇ-と梅は思う

「○○から聞いているとは思うが、君には我が組織の一員となってもらう」
「組織の名前はClassy(上品)
「Classy・・・・?」
「どうかね?君に、人を殺す勇気、正義はあるかい?」

「大変失礼なことを申し上げますがよろしいでしょうか」
「この世界に失礼もクソもないよ」

許可が降りた瞬間、梅はゴミを見るような目でボスに尋ねる

「この仕事はこの世の生きる価値もないクズを抹消出来ますでしょうか」

ボスは目を見開き、"面白いことを言うね"と笑った

「あぁ。君のしたいように殺せばいい。クズ共を」
「わかりました。この仕事引き受けましょう」
「うん。じゃあ、また明日、この時間にここで」
「失礼します」

梅が外を出るといつもよりも空が暗かった

「あ、蘭と竜。早く帰らなきゃ」

────────

「あの子、中々いい目をしているね」
「そうですね。きっと役に立ちます」

「楽しみだ」

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作者名:金平糖 | 作成日時:2022年7月31日 17時

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