小悪魔、ときどき小鹿 *４*

狂う歯車　LH Side ページ26

RN「寂しいなら我慢しなくていいんですよ。

寂しいときはいっそのこと忘れればいい。



何もかも忘れて、、




私が彼女の代わりになってあげる」








最初は大丈夫だって思ってた



日本と韓国、


場所が離れてもお互い絶対乗り越えられる





２年なんて簡単に我慢できる








だけど、、そんなの浅はかな考えに過ぎなかった


それを今になって思い知る





人は欲張りな生き物だ


いや、、、欲張りなのは自分だった





寂しさのあまりレナに頼ってしまったんだ...






そっと後ろから抱き締められて、、


その背中に腕を回した





この時から１つ１つ歯車が狂い始めた＿＿＿＿＿＿＿＿





・




・




・





・








レナとはその日から連絡を取り合うようになった


自分からすることは少なかったけど、




Aのことを思い出してどうしようもなく辛くなったとき、、、



「これから会えない？」








自分の意思とは裏腹に


いけないと分かっていても




気がつけばレナに電話をかけている自分がいた、、、






・

RN「おっぱ！」





人気のないところで隠れて会って



何をするでもなくただ一緒にいた




レナに本音を知られてから、ふとした瞬間すぐにAが恋しくなった


そんなときはいつも、




レナを抱き締めて温もりを感じた




Aじゃないのに、、、Aが自分の名前を呼んでいるような


そんな錯覚まで感じるようになった







この時のるぅはどうかしていた






でも、、、





RN「どうして？」




「これ以上は無理だ」






絶対にそれ以上のことはレナとはしなかった


どんなにせがまれても








キスだってしたことはない


ましてやそれ以上のことも何も









現に、レナへの愛情なんてなかった



レナをAだと思ってもそう思うのはやっぱりたった一瞬で


また我に返ってAじゃないことを思い知る









＿＿＿＿＿＿＿＿誰もAの代わりなんてなれない

過ち　LH Side→←心の本音　LH Side

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す