小悪魔、ときどき小鹿 *４*

せめて最後だけは　LH Side ページ11

Aから日本への出発の日を聞かされた日以来、

なんだか魂が抜けたような脱力感が毎日襲ってきた




必ず、、、

必ずこんな日が来るのは分かっていたのに



まだ心がついていかない


覚悟していたはずなのに...





XI「怖い?」


「あっ、、」




収録の合間の休憩時間


いつものようにぼっーと座っているるぅの傍にやってきて、ジュースを差し出しながら聞いてきた




それを受け取ると、手に一気に冷たい感覚が走る





「こうなることは前から分かってたつもりなんだけど、、、いざとなるとやっぱり怖いんだ」



XI「そりゃそうだよ」








Aから出発の日を聞いたあの日


その後はなんとなく気持ちの整理ができなくて、、、

そのまま泊まることなく宿舎に帰ってきた



また、、、Aを悲しませたかもしれない





「しうちゃん、、、るぅどうしたらいいんだろう」



XI「覚悟、、決めるしかないんじゃない?」






「まぁ、まだ今からとかは無理だろうけど」そう言ってしうちゃんはまたどこかへ行ってしまった




「覚悟...」




Aが日本に行くまで、、、もう残り今日を含んで5日しか残ってない



そして残念なことに、これから5日間は1日のオフはなし


だからAが日本に行く前に思い出を作ることもできない






神様は意地悪だ...




日本出発の時は、るぅだけでも見送りに行きたいとマネヒョンに必死に頼み込んだ



断られても行く気だったけどね


幸い、その日は仕事が昼からだったからたぶん見送りはできるはず


マネヒョンもバレないようにって注意だけして承諾してくれた






せめて、、、

出発してしまう前夜は、Aとずっと一緒にいたい



そう思ってすぐさまAにメッセージを送れば





「私もルハンおっぱと一緒にいたい」


、、、そう返ってきた







・




・




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・






・







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A「ルハンおっぱ...」







愛しい人____________



大切な人_________________



君だけ__________________









A「わぁっ!?」




今日が君と過ごせる最後の夜






どこにも行かないで、、、







そんなこと言えないから

だから少しでも君を感じていたい




今日だけは君を離したくない








Aのマンションを訪れて、君が出てきた瞬間優しく強く君を抱き締めた

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