文豪から愛しい貴女へ

堕罪 <太宰治> ページ19

有原霊花さんリクエスト

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太宰said

私は大変愚かだと思う

滑稽だよ？好きな人に嫉妬して、嫉妬して欲しくて浮気したら呆れられた

そりゃそうだよね……こんな馬鹿、誰だって呆れるよ

「太宰さん！」

そう言ってくれる君はもう隣に来てくれないよね

「……太宰……さん？」

川に身を投げようとしたらそう呼ばれた

「……A……ちゃん」

「やめてくださいよ。太宰さん。死んじゃいやですよ？」

明るくそう言った彼女の目には涙が浮かんでいた

「……太宰さん、私は……」

下を向いたAの顎をすくいキスをする

「……Aちゃん、好きなのだよ。好きだから一寸ヤキモチ妬いて欲しくて浮気した」

「私も、ごめんなさい。気がつけなくて……」

そう言ってAが私を抱きしめる

「だから……戻ってきてくれますか？」

「ああ……私で良いのなら、私こそ君の元に戻って良いかい」

「勿論、貴方しか居ないんです」

多分、これは君と恋に堕ちた罪なのだろうね

堪らなく君の全てが欲しい

もっと私を見て欲しいという欲

「私も、君しかもう見れないよ」

そう言って深くキスをした









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囚われの姫 <中原中也>→←二人なら <ジョン・スタインベック>

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