文豪から愛しい貴女へ

その手の温もりは <森鴎外> ページ16

りんさんリクエスト

悲劇ものにするかハッピーエンドにするかを迷いましたが……

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私は、元ポートマフィア

首領で森鴎外の恋人だった

だが、四年前から私は敵組織の手駒となった

意識があっても、行動は敵の異能のせいで好きに出来ない

本当は、鴎外さんに会いたい

抱きしめて欲しい

敵組織のトップは私が気に入り、夜毎色々強請ってくる

私は異能で操られているので言う通りに動かされる

そんなある日、組織に侵入者が入った

「ポートマフィアの首領だと！？何故ここが！」

「やぁ、四年ぶりだね。私のAちゃんは何処だ」

チラリと見えたカメラには変わらない彼が居た

鴎外さんが直々に迎えに見てくれたんだ

「ちっ……ああ、そうだ。此奴に行かせれば良いか」

そう言われた瞬間私の手足が勝手に動く

口は、口輪をされていて話せない

鴎外さんを後ろから刺そうとした瞬間その腕を掴まれてメスで口輪を外された

「Aちゃん……」

「鴎外……さん。逃げてっ」

そう言えばナイフを上に掲げた

と、鴎外さんが私に

「一寸ごめん」

と言って手刀で私の首の後ろを叩いた

私はそのまま倒れ込んだ、いや、気絶してしまった

鴎外さんが私の意識を奪ったのだ









「ん……Aちゃん、起きなさい」

そう言われて目を開ける

「鴎外さん……」

「敵は全員殺した。この四年間辛い思いをさせてしまったね」

そう言って鴎外さんは私を優しく、でも強く抱きしめた

「今度こそ君を離さない」

「……迎えに来るのが、遅いですよお……！」

そう言って泣けば優しく頭を撫でられた

その手は暖かくて、その体温は誰よりも安心できる

四年ぶりに感じた温もりは、四年前と変わらなかった







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森「リクエストありがとうね。またしてくれたら嬉しいよ。評価やコメントも待ってるからね」

また一年 <太宰治>→←奪い愛 <条野採菊&末広鉄腸>

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