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ー分からない。ー ページ8

.


?「だ、大丈夫ですか…!?」


すごく心配そうな顔で覗き込んできたまだ名も知らぬ君。
紅い髪が特徴の様に感じた。

でもそんなの私は気にもとめてなくて、なぜかうるさくなる心臓に驚きを隠せなかった。

ドクン、ドクン、と相手にも聞こえてしまうんじゃないか、というくらい。


『…っあ…ありがとう、ございます…!』


急いで起き上がり浴衣をパンパンと叩き砂を落とす。


?「…良かったぁ…あ、俺そろそろ行かないと…」

『…あ、なら私も行きますね!』

私が踵を返し、帰ろうとした瞬間、パシッと腕を掴まれた。

?「…な、名前…」

名前を教えてほしい…そう言われた私は、一刻も早くこの場から立ち去りたいがため、


『あ、彩岡、A!』


掠れた声でそう言った。


?「…A…」


その子は私の名前を嬉しそうに一度呟いた。
その笑顔を見たら、胸がきゅうっ…となるような、そんな感じ。

その後、


?「A!俺の名前は……って、えぇ!?」


私はその子の力が一瞬緩んだ隙に、するりと抜け、慣れない浴衣と下駄で走った。



「俺は、竈…、炭…ろ…」


遠くであの子の叫ぶ声が聞こえる。
でも、花火の音と人々の声でかき消され、途切れ途切れにしか聞こえなかった。


何故か赤く火照る顔。なんでだ?


…あ、そうだ。


____『最初の一発目の花火があがった瞬間、手を触れ合わせていた男女は、結ばれる。』



ここに来るときに、兄に語ったこと。


でも…


『そんなこと、ほんとにあるわけ無い…よね…?』


あの時、どうして胸がきゅうっとしたのか?

どうして、顔が赤く火照っていったのか?


疑問が湧いてくる。


でも、




『…わかんないや』




その時幼かった私にとっては、それがなんなのか、分からなかったのだ。

ーカナヲを誘おうー→←ー昔の記憶ー



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設定タグ:竈門炭治郎 , 我妻善逸 , 鬼滅の刃   
作品ジャンル:アニメ
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義勇と杏寿郎推し - 確かに分からないな…。昔の記憶なのか?どう言うことなんだ。俺はよく分からない…。冨岡義勇だ。続き楽しみにしてる…。 (2021年9月19日 8時) (レス) id: 2a3c5f3e4e (このIDを非表示/違反報告)
みかん狐。(プロフ) - 義勇と杏寿郎推しさん» 炭「ぎ、義勇さん!わざわざありがとうございます!義勇さんは充分力になってくれてます!楽しみにしてくれるのはとても嬉しいです!ありがとうございました!」 (2021年7月26日 18時) (レス) id: e47e9785b8 (このIDを非表示/違反報告)
義勇と杏寿郎推し - 炭治郎…。どうした?言わないと(伝われない…)。それか、俺でも、(相談来ても)いい。力になれないかもしれないが…。冨岡義勇だ。続き楽しみにしている…。 (2021年7月26日 6時) (レス) id: 2a3c5f3e4e (このIDを非表示/違反報告)
みかん狐。(プロフ) - コノハさん» コメントありがとうございます〜!じっさい善逸と炭治郎だと炭治郎派の方が多そうで驚いてます。(笑) (2021年6月24日 21時) (レス) id: 8ebef6a95a (このIDを非表示/違反報告)
コノハ - たんじろうとおにあいとおもっていたからたんじろうをおうえんするよ (2021年6月24日 12時) (レス) id: c239c1982a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みかん狐。 x他1人 | 作成日時:2021年5月8日 16時

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