9文字目 ページ9
｢え、、、、？紫耀？｣
｢Aもここのオープンキャンパス来てたんだ｣
と言いながら紫耀は掴んでいた私の腕を離す。
まさか、こんなところで会えるなんて。
｢あのさ、中庭ってどこ？｣
｢へ？中庭？｣
｢うん。迷っちゃってさ｣
友達と約束してたんだけど、よかったーAいて、と言う紫耀。
｢あ、私も中庭に戻るところだったから、、、｣
｢え！ついて行ってもいい？｣
｢いいよ｣
｢ありがとう！｣
ニコッと笑って私と並んで歩く。
｢紫耀もここの大学にするの？｣
中庭の方へ向かいながらさっきから気になっていたことを聞いてみる。
｢あー、うん。ここにしようかなって。Aも？｣
｢うん。ここに決めた｣
さっきまでなんとなく良さそうだったからここにしようと思っていたけど、
紫耀も一緒となると、一瞬でここに絶対行く、という決心に変わってしまった。
頭をフル回転させて話題を探しながら、他愛もない話をしていると、
いつの間にか中庭に着いていて、紫耀は友達を見つけたらしく、｢あ｣と声を上げる。
｢ありがとうA。助かった｣
｢どういたしまして｣
｢じゃあね｣
また、と言って紫耀は友達のいる方へ歩いていく。
大学も一緒だなんて、嬉しすぎる。
受験勉強頑張ろう。
紫耀の後ろ姿を見ながらそう決意して、奈子がいるテラス席に戻ったけど、
一部始終を見ていた奈子に質問攻めにあった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 116人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「King&Prince」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：琥珀 | 作成日時：2019年10月17日 23時
