幼なじみへの愛を100字以内で述べよ。 (ページ12)

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夏休み2日目。

未だに奈子から紫耀の連絡先が来ない。

というのも、奈子の友達はあまり携帯を見ない子らしく、いつも返信が遅いらしい。

奈子からごめんね、と謝ってるスタンプが送られてきたけど

急いでるわけでもないから気長に待っている。

だけどどこかいつ来るんだろうかとソワソワしている自分もいて、何度も携帯を確認してしまう。

ソファに座ってテレビを見ていると、キッチンに立ってお昼ご飯を作っていたお母さんから

庭の花に水をやって、と言われて渋々庭に出る。

私の家は一軒家で、玄関の傍に洗濯物を干せるぐらいの広さの庭がある。

ここら辺の家は地面から高い位置に建てられている家が多く、歩いている人から庭は見えないけど、

お母さんは外観を良くしようと花を植えている。

蛇口からホースを通してレバーを引き、花壇に水をかけたけど、

シャワーの勢いと幅が広すぎて道路にまでかかってしまった。

｢うわっ｣

道路から人の声がして、慌てて水を止めて庭から道路を見下ろす。

｢す、すいません！｣

｢あ、A！｣

やっほー、と笑顔で片手を挙げる紫耀がいた。

｢え！？紫耀！？｣

私は家の正面の階段から降りて、門扉の前まで来る。

｢ごめん、水かかったよね？｣

｢ギリギリかかってないから大丈夫｣

紫耀の言う通り、髪や服は濡れていない。

それよりさ、と言って紫耀は門扉に近づいて来る。

｢Aの連絡先聞きたいんだけど｣