お互いが近くに居ないと…………[鶴丸国永] (ページ3)

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一夜。(斬鬼サイド) ページ3

役人貴殿方はレベルが高いので申し訳ないが他の本丸へ強制的に連れていきます。

どうでもいい。

紅く染まっている彼の腕に自分の紅くなっている腕を絡ませる。

次々ともと仲間が刀に戻されていき、最後に私たちだけになった。

役人魅羅斬鬼…一体しか出ない分霊が、こんなところに当たってしまい申し訳ない。

私どうでも…いい。次に何処に行くとしても……鶴丸と同じ本丸へ行きたい。

鶴丸出来ない、なーんて驚きは……いらないぜ?

はっきりと言い切った私たちに言いづらそうに役人は口を開く。

役人しかし、規則が…

私どう…しよう…離れ離れに………

鶴丸そんなのになるくらいなら…………

私&鶴丸此処で一緒に眠ろう？

お互いの本体を持ちギリギリまで反らせる。

パリパリと音がなったとき……

役人わ、分かりましたから！！やめてください!

鶴丸わかればいいんだ。

そう言って私達も本体に戻る。

二振りの太刀は絶対に離れないとでも言うように鎖でガッチリと繋がっていた。

～本丸～(ノーサイド)

この本丸の審神者の手には二振りの太刀があった。

刻夭いいか?

傍らに寄り添う男子にこえを掛ける。

光忠うん。いつでもいいよ。

長谷部勿論です！

力強い返事に顔を緩める刻夭。

刻夭始めるぞ…………

二振りに霊力を流せば直ぐに舞始める桜吹雪。

その中から現れたのは…

鶴丸よっ!俺みたいなのが突然来て、驚いたか?

私 ……

現れたのは真っ白な九十九神が二人だった。

刻夭 …手繋いでる…

光忠 !鶴さんその子は?

フードを深く被っておりよく見えない。

鶴丸こいつは俺のかわいい伴侶。魅羅斬鬼だ。

一瞬フードから見えた瞳は審神者を睨み付けていた。

刻夭俺はこの本丸の審神者刻夭だ。思ってたより温厚で安心したよ。

鶴丸あぁ。そうだな。基本俺たちになにもしなければ···な。

意味深に口許を歪ませる。

長谷部鶴丸!!主に何て言葉遣いを……

私&鶴丸私も鶴丸も/俺も斬鬼も主だとは認めない。

ぴったり。はっきりと二振りは言い切った。