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彼女と鏡の話−11 ページ38

「うーん、でも関係あるのかしら?
 まぁ、調べてみれば解るわ」

調査の結果___


こっそり入った校長室の棚にあった歴代の校長が書いたとされる冊子を見つけた
そこに…

「死亡した少女を弔(とむら)うための鏡…?」

・・・
どうやら、昔とある少女が学校で飛び降りをし、
その日から学校で彼女の霊を見た人が続出した
さらにその目撃者は全て校内で死んだそうだ

そこでどっかのお偉い坊さんに当時の校長が何とかしてもらおうと頼んだところ、
その坊さんが鏡をいたるところに設置しろと言った

理由は鏡に映る校舎内を実際にある空間とし、
そこに少女を移すためだ

ただし、その条件として鏡が互いに映らないようにしなければならない

その理由は不明だったが、当時の校長は学校の修理という名目上
坊さんの言うとおりに鏡を設置した

その坊さんは最後にこう言ったそうだ

『覚えておいてください
 彼女を鏡の中に移した6時33分とその時刻降っていた雪。
 この条件がそろうと、こちらとあちらの世界の出入り口の封が緩みます
 その時、鏡に映ると彼女と映った人は"繋がって"しまうかもしれない…
 …あくまでも可能性の話ですが』
・・・

「…ふーん、なるほど。
 ここからあの怪談が生まれたってわけね
 そして不幸にも優希は怪談の『彼女』と繋がってしまった…

 鏡がお互いに映らないようにするってところが気になるわ
 …この冊子は少し拝借する必要がありそうね」

先生に見つかって面倒なことになる前に私は校長室を出た

・・・

放課後

教室を出ようとする私に勢いよく抱きついてきた人物がいた

「…玲、何の用?」

玲は周りまで笑顔にさせそうなほどの笑みを満面に浮かべていた

「あのね!
 親友である結衣には報告しようと思って!!」
「何を?」

私が仕方なしに聞くと、玲の笑みは自慢げなものへと変わった

「ズバリ、彼氏ができたんだよ〜
 名前はねー…」

…そいつは秋の始めらへんに私に告白した奴ね

まぁはっきり断ったし、今言うことでもない、、と思うわ

「そ、それは良かったわね」

若干引きつり気味の笑みになっていないか気にしながら
私は親友に祝福(?)の言葉を述べた

「その子はね。他の男子と全然違くて、優しいの!
 で、、、」

私は玲の彼氏の話をBGMに昇降口まで向かった


…そういえば、優希は『彼女』と繋がったから『彼女』が見える
けど、私は『彼女』と繋がってないのになぜ見えるのかしら?

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設定タグ:黒猫 , オリジナル , ホラー   
作品ジャンル:ホラー, オリジナル作品
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寒極氷化(プロフ) - とらさん» いやぁ、CMみたいな猫だったら私は嬉しいですけどねww それに、ガン付けている黒猫も可愛い!!!! (2014年6月10日 17時) (レス) id: c03204db58 (このIDを非表示/違反報告)
とら - それでも黒猫のよく顔を見た人によれば「ガン付けてる」とのこと、確かにシャムとかよりもきつく見える、CMみたいな「鯛食べたい」との要求はないが(笑) (2014年6月9日 20時) (携帯から) (レス) id: 76e6498593 (このIDを非表示/違反報告)
寒極氷化(プロフ) - とらさん» それはすごく羨ましいしですね! 私なんか、何回逃げられたことか…(T_T) (2014年6月9日 18時) (レス) id: c03204db58 (このIDを非表示/違反報告)
とら - 確かに黒猫の不吉な噂は聞きますが自分にしてはその辺にいるただの猫ですね、黒猫に何回絡まれてきたのやら (2014年6月7日 20時) (携帯から) (レス) id: 76e6498593 (このIDを非表示/違反報告)
寒極氷化(プロフ) - アリスさん» ホントですかっ 自分ではどうもそう思えないので、そう言ってもらえるのは嬉しいです (2014年6月2日 17時) (レス) id: c03204db58 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:寒極 氷化 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/kangoku/  
作成日時:2013年11月10日 0時

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