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少女ともう1人の話−2 ページ3

黒猫に会った翌日、朝

私は学校へ行くため、ただいま玄関で靴を履いている

すると母親が玄関にいる私を見て驚いたような声をあげる

「あら、あなた
 さっき『いってきます』って言って出て行かなかった?」
「は?」

もちろん私はここにいるのだから、まだ家を出てなどいない

「お母さん、ボケた?
 私、いってきます、って言ってないよ」
「そうだったかしら?」
「そうだよ
 じゃ、いってきまーす」

私はそう言って玄関を開ける

振り返るとまだ母親が不思議そうな顔をしていたが、
「いってらっしゃい、玲(れい)」
と言って見送ってくれた

うーん、それにしても
あぁまで言われると、気になってくるなぁ

私は母親と同じように首をかしげると通学路を歩いていった

・・・

教室に入るとすでに来ている生徒の半分ほどが、
私に驚きや不思議そうな顔を向けた

私のどこかが、変なのだろうか?
しかし、そんな顔を向けられるほど変な姿をしているとは思えない

すると、親友の結衣(ゆい)がみんなと同じように不思議そうな顔をしながら私に聞いた

「ねぇ、玲 …私が来た10分前にはもう教室にいなかった?」
「は?」

私は結衣の言葉に首をかしげると同時にこの状況をどこかで見たような気がした

あ! 朝の玄関の出来事に似ているんだ!

結衣は私の内心の驚きには気づかず言う

「新手のドッキリ?
 それとも、天然?」
「…いや、どっちも違うよ…」

真剣な顔でそんなことを言う結衣に呆れつつ、私はそう返す

…そうだ!
私はこの親友に玄関でのできごとを話そうと思った

「家を出るときにも同じようなことがあったんだけどね…」


結衣はこれまた真剣な表情で私の話を聞く

果たして、成績優秀・文武両道・眉目秀麗…そしてオカルトマニアな結衣は
重々しく口を開いた

「それ、ドッペルゲンガーかも…」
「どっぺるげんがー???」

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設定タグ:黒猫 , オリジナル , ホラー   
作品ジャンル:ホラー, オリジナル作品
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寒極氷化(プロフ) - とらさん» いやぁ、CMみたいな猫だったら私は嬉しいですけどねww それに、ガン付けている黒猫も可愛い!!!! (2014年6月10日 17時) (レス) id: c03204db58 (このIDを非表示/違反報告)
とら - それでも黒猫のよく顔を見た人によれば「ガン付けてる」とのこと、確かにシャムとかよりもきつく見える、CMみたいな「鯛食べたい」との要求はないが(笑) (2014年6月9日 20時) (携帯から) (レス) id: 76e6498593 (このIDを非表示/違反報告)
寒極氷化(プロフ) - とらさん» それはすごく羨ましいしですね! 私なんか、何回逃げられたことか…(T_T) (2014年6月9日 18時) (レス) id: c03204db58 (このIDを非表示/違反報告)
とら - 確かに黒猫の不吉な噂は聞きますが自分にしてはその辺にいるただの猫ですね、黒猫に何回絡まれてきたのやら (2014年6月7日 20時) (携帯から) (レス) id: 76e6498593 (このIDを非表示/違反報告)
寒極氷化(プロフ) - アリスさん» ホントですかっ 自分ではどうもそう思えないので、そう言ってもらえるのは嬉しいです (2014年6月2日 17時) (レス) id: c03204db58 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:寒極 氷化 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/kangoku/  
作成日時:2013年11月10日 0時

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