少年と桜の話−３ ページ20
―夜―
僕は親戚(祖母の兄の妻)の家に泊まることになった
和風で、何より馬鹿でかいの家だったため、
大勢来ていた親戚たちを、簡単に泊まらせることができた
僕はそんな家のとある一室にいる
なぜかそこには結衣と従妹で小５の久美がいた
「君たち、何でここにいるの？」
僕が声をかけると、結衣と久美は同時に振り返った
「湊兄さん。遅かったわね」
「まぁ、母さんの手伝いをしてたから…って、質問に答えてよ」
答えたのは結衣ではなく、久美だった
「結衣お姉ちゃんがここにいるってことは、オカルト関係に決まってるでしょ」
さも当然のような顔して言われた
いや、まぁ、そうだろうとは思ったけど
なぜ僕の部屋で...
僕の心情が伝わったのか、顔に出ていたのか、結衣が言う
「湊兄さんにも聞いてほしくて、ここに集まったのよ」
「いやいやいや、僕は別にいいから！
自分たちの部屋でやればいいだろ、そんなの」
僕がそう言うと、結衣は「…なるほど」となぜか納得したように呟き、僕のほうを向く
「つまり、湊兄さんは…怪談が怖いのね？」
「なんでそうなるんだよっ
…はぁ、もういいよ」
僕の諦めたような物言いに結衣はわかってるくせにこう尋ねてくる
「何がいいの？」
「だ・か・ら、この部屋で怪談、やってもいいよって言ってるの」
「やった！
結衣お姉ちゃんの思惑通りになったね！」
「そうでしょう。
兄さんなら、ＯＫしてくれると思ってたのよ」
なぜだろう…
２人の罠にはめられたような気分になるのは…
ま、いいか
僕は余計なことは考えないようにし、２人の近くに座り込む
「で、怪談って何を話すの？」
「久美の住む町の廃墟にまつわる話よ」
「お姉ちゃんっ その話は私がする！」
久美が興奮気味にそう名乗りを上げた
そんな久美に結衣は苦笑して、話の語り手をゆずった
「あのね、町にあるその廃墟はもとは学校でね…」
久美には申し訳ないが、僕はその話を半ば聞き流してしまい、
あまり覚えていなかった
覚えているとすれば、
久美が友達と来年の夏休みにそこに行く計画を立てているということぐらいだった
その後、結衣は全国各地の怪談を話し始めた
しかし大人が子供の夜更かしを許すはずもなく、
母の「寝なさいっ」という怒鳴り声で終わった
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寒極氷化(プロフ) - とらさん» いやぁ、ＣＭみたいな猫だったら私は嬉しいですけどねｗｗ それに、ガン付けている黒猫も可愛い！！！！ (2014年6月10日 17時) (
レス) id: c03204db58 (このIDを非表示/違反報告)
とら - それでも黒猫のよく顔を見た人によれば｢ガン付けてる｣とのこと、確かにシャムとかよりもきつく見える、CMみたいな｢鯛食べたい｣との要求はないが(笑) (2014年6月9日 20時) (携帯から) (レス) id: 76e6498593 (このIDを非表示/違反報告)
寒極氷化(プロフ) - とらさん» それはすごく羨ましいしですね！ 私なんか、何回逃げられたことか…(T_T) (2014年6月9日 18時) (レス) id: c03204db58 (このIDを非表示/違反報告)
とら - 確かに黒猫の不吉な噂は聞きますが自分にしてはその辺にいるただの猫ですね、黒猫に何回絡まれてきたのやら (2014年6月7日 20時) (携帯から) (レス) id: 76e6498593 (このIDを非表示/違反報告)
寒極氷化(プロフ) - アリスさん» ホントですかっ 自分ではどうもそう思えないので、そう言ってもらえるのは嬉しいです (2014年6月2日 17時) (レス) id: c03204db58 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：寒極 氷化 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/kangoku/
作成日時：2013年11月10日 0時
