【刀剣乱舞】ブラック本丸に拾われた五条刀【リメイク】 (ページ9)

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八つページ9

「お菊、一応自己紹介を」

「わかった。

おれの名は菊丸国永。
五条がうったかたなだ」

「五条の作は俺が代表的だが、いくつか打った刀がある。
その中の一振りなんだが、お菊や他の刀はかなり曖昧な存在でな。なんせ存在が明らかでない。

本当は降ろされることの無い刀だ」

降ろす本霊がいなかったんだからな。
だがお菊の他にも何人かいた。確かに存在はしていたはずなのに。

「さて、何故そんなお菊がここにいるか、だが…。
…神降ろしの儀で、強制的に降ろされたらしい」

加州「なんで菊丸さんを？」

「さぁな。そもそも降ろせれば誰でも良かった線が濃いだろう。
俺たちのような確立した付喪神ならともかく、お菊のような曖昧な存在は引きずられやすい。
お菊は本霊だ。堕とされた付喪神」

石切丸「神の末端としてうやむやだったはずが、神として降ろされてしまったのか。
菊丸さんは神として確立させられたわけだ…。

さぞ辛い思いをしたんだろうね。
神としてのイロハを馴染ませるのはかなり苦しいものだ」

「そう。お菊が折れてしまえばもう菊丸国永は死んでしまう。

俺が全ての責任を負う。
どうかお菊を傍に置くのを許してくれないか」

とは言っても、これはまぁあちら側が一方的に条件を飲むしかないんだがな。
このブラック本丸で被害を受けていたのは三日月、俺、一期。
三日月と一期を除いた奴らは基本俺には何も言えない。

だが、三日月も一期も何も言えないだろうなぁ。

三日月「あい分かった」

一期「私も、異論はありません」

なんせ、俺が1番の被害者だから、なぁ。

なぁ、俺は許しちゃいないだぜ？
ただ…虎視眈々と狙っていただけで。