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四つ ページ5

「なぁお菊。聞いていいかい?」

「おれが分かる範囲でならばこたえよう」

「ありがとう。
___君は本霊だな?」



刀剣男士同士…というより、神と神だからこそわかるもの、というものがある。

その内の一つは神気。分霊の場合は微量の神気と多量の霊力がある。まぁ微量と言えど体の3分の1は占めていると考えていい。

つまり、だ。本霊は付喪神であり、分霊で3分の1ある神気が1あるのだ。
まぁ神の末端と言えど神。完璧な神様となる。

俺は勿論分霊だが、お菊の神気はかなり多い。
それに、今の今まで演練で1人も見掛けない、というのはつまり分霊を作っていないということ。



「………」

「お菊。これは俺の考えに過ぎない。
違うのなら、即座に否定してくれ。



お菊、君、人間に強制的に降ろされたのか」








「……あぁ。そうだ」

「おれは 降霊術 をつかわれたらしい。
神降ろしの儀、なんて、どんなものだとおもう?

つくもがみとはいえ神様を降ろすんだ。
犠牲はおおきかったよ。

あいつは、自身のおやと兄弟を贄にした。
4人だ。よにんそれで死んだ」



何故お菊が呼ばれたのか。それは分からない。
幻 と謳われるからこそ、曖昧な存在だったお菊は 霊 とも 神 とも言える存在だったのかもしれない。

元々、審神者が俺らを易々と呼べるのは、本霊の許可があり、時間をかけて本霊が分霊を降ろす。
鍛刀した時に時間がかかるのは、分霊の拠り所を作っているのもあるが、そこに降ろすのにも時間がかかるからだ。


それを、無理やり降ろすというのは



「非道…外道もいいところだぞ……?」

「まったくだ。暫くはうごけないことをいい事に、好きかってやられてしまった」

「なるほどなぁ。だからか」

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作者名:乱鶴 | 作成日時:2019年6月26日 16時

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