彼の茶髪は誰より明るい【二口堅治】 (ページ4)

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去年の話。
この日は兄さんの試合を見に来ていた。

　「ふぉぉ………エアーサロンパスの匂い!そしてイケメン!」

私はエアーサロンパスとイケメンに興奮していた。
特にイケメン。(大事)

　『キャーー!!』

あそこで囲まれている超イケメンは…………

　「オラ早くしろクズ川ァ!!!」

へぇ、クズ川さんか。おかしな名前。鰹節だし。好みじゃねーなー。

嶋田「おーいAちゃーん!」
　「あ、嶋田さん!滝ノ上さん!」
滝ノ「お兄さんの応援？」
　「そっすね。」
嶋田「毎度偉いな〜」
　「いやいやそんなこと。」

確かに兄さんのこともあるけど潔子さんに会いたい。イケメンに会いたい。

出会いがない‼

………………みたいな。

ビーーーー!!!

前の試合終わったみたい。潔子さんに会いに行こー。

　「潔子サーン!」
清水「あ、Aちゃん。」
　「タオル手伝いましょうか？」
清水「いえ、大丈夫。それより、お兄ちゃん応援してあげて。」
　「…………………はいっ‼」

潔子さん美しい………。あーと兄さんはっと。

　「おーい兄さーん‼」
孝支「A〜」

孝支「来てくれたのか〜。兄さん嬉しいぞー!」
　「えっへへ。今日の夜はA特製激辛麻婆だよっ!」
孝支「おお!楽しみにしてるべ〜!」

じゃあと別れてギャラリーへ行く。
しっかし相手応援うるっさ………。誰だよ。

　「い、いたち……？なーこれ。」
嶋田「だて、ね。伊達工業高校。」
　「へぇ………」
嶋田「県内ベスト4で、日本トップクラスのブロックを誇る。」
滝ノ「伊達の鉄壁ってな。」

ブロック………鉄壁………

わっかんねー

まぁ、とにかく強いらしい。