50話 ページ7
「本来ならばここにオールマイトがいらっしゃるハズ…ですが、何か変更あったのでしょうか？
まぁ…それとは関係なく…」
ユラリと動くヴィランの姿に、何かする気だと直感した私はすぐさま抜刀術の構えをとった。13号も個性発動の準備をし、臨戦態勢を整えた……が。
「私の役目はこれ」
言い終わる前に、爆豪と切島が目の前のヴィランに個性を発動させながら飛びかかった。爆煙の中にヴィランの姿が一瞬消える。
「その前に俺たちにやられることは考えてなかったか!?」
倒せたと思ったらしい切島が自信満々にそう言い放つが、先頭から少し離れた場所にいた私は小さく舌打ちした。
敵の戦闘スタイルとかはまだ不明だが、あの程度でやられる訳が無い。先制攻撃は立派な戦法だが、あれは軽はずみすぎる。
現にあの二人が13号の個性の射線上に入ったせいで、個性発動に遅れが生じるだろう。
「危ない危ない……
そう…生徒といえど優秀な金の卵」
やはり……と言うべきか、黒いモヤのヴィランは全くダメージを受けて無い様子だったが、私はひとつ引っかかることがあった。
危ない…？
もしかして、実体はあるのか？
「ダメだどきなさい、二人とも！」
13号が爆豪と切島を自分の個性の射線上から離そうと慌てて声を上げたが、もう間に合わない。
「散らして、嬲り殺す」
有言実行と言わんばかりに私を含む生徒たちが、ヴィランの黒いモヤに飲み込まれていく。
黒いモヤが晴れたのと同時に空中に投げ出された私は、とりあえず体制を整えて着地した。
私が飛ばされたのはどうやら土砂ゾーンのようだった。着地した私の目の前には、ゴツイ身体のヴィラン達が待ち構えていた。
「おうおう、可愛い嬢ちゃんじゃねえか。ちったァ楽しませ───グァ!!」
下卑た笑いで気色悪い言葉を言い終わる前に、私はそいつの首に木刀を叩きつけた。一瞬で一人倒した私に、他のヴィラン達は目を見開き若干逃げ腰になる。
こいつらの個性がどれだけの強さと練度を持っているのかは知らないが、とりあえず現時点ではヴィラン連合とやらの作戦通りに事が動いているのは確かだ。
となると、私が今やるべき事は……
私は口元に笑みを浮かべながら、目の前のヴィラン達を睨みつける。
「来なさいよ。我先に地べたを這いずりたいならね」
戦って、勝つ事
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ナツピー(プロフ) - ダイヤさん» ありがとうございます(*^^*) (2021年10月8日 7時) (
レス) id: 41b7b6a015 (このIDを非表示/違反報告)
ダイヤ - 更新頑張ってください (2021年10月7日 16時) (レス) @page42 id: 1ad51ff6bc (このIDを非表示/違反報告)
ナツピー(プロフ) - セツさん» コメントありがとうございます。いろいろ拙いですけど楽しんで読んでいただけたら嬉しいです。 (2021年1月12日 23時) (レス) id: 41b7b6a015 (このIDを非表示/違反報告)
セツ(プロフ) - 面白いです！これからも更新頑張ってください、応援しています！ (2021年1月12日 22時) (レス) id: b28a5b6b48 (このIDを非表示/違反報告)
ナツピー(プロフ) - 吉吉さん» コメントありがとうございます(^^)そう言っていただけて嬉しいです！ (2020年8月28日 21時) (レス) id: 41b7b6a015 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ナツピー | 作成日時：2020年6月2日 22時
