48話 ページ5
「敵ﾝン!?バカだろ!?ヒーローの学校に入り込んでくるなんてアホすぎるぞ！」
切島が驚愕の声を上げる。
「先生、侵入用センサーは！」
「もちろんありますが…！」
すぐさま百ちゃんが13号に聞くが、13号はやや言葉を濁す。その様子からして、センサーは発動していないのだろう。
切島が言うように、本来なら雄英高校に侵入するなんて自ら捕まりに来るような愚行だ。
だが……と私が仮説を立てた時、私の隣にいた轟が口を開いた。
「現れたのはここだけか、学校全体か…
何にせよセンサーが反応しねぇなら、向こうにそういうことできる”個性”がいるってことだな。
校舎と離れた隔離空間、そこに少人数が入る時間割…
バカだがアホじゃねぇ。これは、何らかの目的があって用意周到に画策された奇襲だ」
轟の意見は私とほぼ同じだが、相手がそこそこ頭の回る連中なら、恐らく今襲撃されているのはこの施設内だけだろう。多数のプロヒーローとやり合うのは無謀だが、ここにいるプロヒーローはたったの2人。しかも入学したての生徒が多数。襲撃しやすい条件は揃っている。
この仮説が正しいとすれば、今あの黒いモヤから出てきたヴィランどもはあれが全部じゃないのだろう。この間のマスコミ騒ぎでこの施設の構造も把握した上で襲撃してるのなら、施設内のいたる区間にその場に合った個性の奴らを配置しているはずだ。
相澤先生は広場から視線を逸らさずに素早く指示を出す。
「13号避難開始！学校に電話試せ！
センサーの対策も頭にあるヴィランだ。電波系の”個性”が妨害している可能性もある。
上鳴おまえも”個性”で連絡試せ」
「っス！」
13号に避難誘導させるということは、相澤先生が連中を相手にするのか？さすがにそれは…
「先生は!?一人で戦うんですか!?あの数じゃいくら"個性"を消すっていっても!!」
私と同じ懸念を抱いたらしい緑谷がそう言って身を乗り出す。
「イレイザーヘッドの戦闘スタイルは敵の個性を消してからの捕縛だ。
正面戦闘は……」
「一芸だけじゃヒーローは務まらん」
言い募る緑谷に相澤先生はきっぱりと言った。そしてそのまま13号に生徒たちのことを任せて、自身は広場のヴィランたち目掛けて飛び出した。
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ナツピー(プロフ) - ダイヤさん» ありがとうございます(*^^*) (2021年10月8日 7時) (
レス) id: 41b7b6a015 (このIDを非表示/違反報告)
ダイヤ - 更新頑張ってください (2021年10月7日 16時) (レス) @page42 id: 1ad51ff6bc (このIDを非表示/違反報告)
ナツピー(プロフ) - セツさん» コメントありがとうございます。いろいろ拙いですけど楽しんで読んでいただけたら嬉しいです。 (2021年1月12日 23時) (レス) id: 41b7b6a015 (このIDを非表示/違反報告)
セツ(プロフ) - 面白いです！これからも更新頑張ってください、応援しています！ (2021年1月12日 22時) (レス) id: b28a5b6b48 (このIDを非表示/違反報告)
ナツピー(プロフ) - 吉吉さん» コメントありがとうございます(^^)そう言っていただけて嬉しいです！ (2020年8月28日 21時) (レス) id: 41b7b6a015 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ナツピー | 作成日時：2020年6月2日 22時
