47話 ページ4
「そんじゃあまずは…」
と授業の説明をしようとした相澤先生が何かに気づいたかのように突然言葉を切り、少し離れた場所にある噴水の広場を目を向けた。
「ん……？」
妙な気配を感じた私も、相澤先生より一瞬遅れて視線を広場を見たその時──
ズズ…
耳障りな音と共に、噴水の前に黒いモヤのようなものが現れた。その中から人が出てくるのを確認したのと同時に、相澤先生は私たちに向かって叫んだ。
「一かたまりになって動くな」
おそらく、この場で瞬時に状況を把握した生徒は私だけだっただろう。
「13号!!生徒を守れ」
相澤先生が指示を出している間にも、モヤからぞろぞろと学校には不釣り合いな風貌の連中が出てくる。
「何だアリャ！？また入試ん時みたいなもう始まってんぞパターン？」
困惑した様子で切島はそう言ったが、多分私以外の生徒全員も口には出さずとも似たようなことを思ったことだろう。
「動くなあれは
敵だ!!!!」
ゴーグルを付け既に戦闘態勢に入っている相澤先生の言葉に、やっと状況を理解したらしい生徒たちに緊張が走る。
「13号に…イレイザーヘッドですか…」
人の頭部のような形に変化した黒いモヤがなにか喋っているのが聞こえた。
「先日頂いた教師側のカリキュラムではオールマイトがここにいるはずなのですが…」
あのマスコミ騒ぎはどうやらこいつらの仕業のようだ。
「オールマイト…平和の象徴…いないなんて…
子どもを殺せば来るのかな？」
黒いモヤから最初に出てきた、自分の頭部や身体にいくつもの人の手をくっつけた敵の言葉に込められた悪意と殺意に私以外の生徒たちが気圧されるのを感じた。
私はそんなクラスメイトたちをしり目に、素早く木刀を抜き教師たちと同じく臨戦態勢を整えた。
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ナツピー(プロフ) - ダイヤさん» ありがとうございます(*^^*) (2021年10月8日 7時) (
レス) id: 41b7b6a015 (このIDを非表示/違反報告)
ダイヤ - 更新頑張ってください (2021年10月7日 16時) (レス) @page42 id: 1ad51ff6bc (このIDを非表示/違反報告)
ナツピー(プロフ) - セツさん» コメントありがとうございます。いろいろ拙いですけど楽しんで読んでいただけたら嬉しいです。 (2021年1月12日 23時) (レス) id: 41b7b6a015 (このIDを非表示/違反報告)
セツ(プロフ) - 面白いです！これからも更新頑張ってください、応援しています！ (2021年1月12日 22時) (レス) id: b28a5b6b48 (このIDを非表示/違反報告)
ナツピー(プロフ) - 吉吉さん» コメントありがとうございます(^^)そう言っていただけて嬉しいです！ (2020年8月28日 21時) (レス) id: 41b7b6a015 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ナツピー | 作成日時：2020年6月2日 22時
