69話 ページ26
緑谷side
「残念ね。この人を殺させるわけにはいかないの」
僕たちは目の前の光景に言葉を失った。
ほんの数秒前まで僕たちのすぐ前で居合いの構えをとっていたはずの沖田さんが一瞬でその場から消えたと思った次の瞬間、オールマイトのすぐ前まで迫っていた化け物の首が宙を舞っていたのだ。
それだけじゃない。
斬られた首も、首を失った身体も、数秒もしない内にチリになって消えた。
(何が起きた!?アレは一体なんだ!?
いや、それよりも····
沖田さんは今····殺したのか!?)
色んな疑問が頭の中を駆け巡りつつも、それを言葉に出すのはどういう訳かはばかられた。
「それは·······日輪刀か？」
死柄木は手を震わせながら沖田さんの持つ刀を指さす。沖田さんは笑いを含んだ声で答えた。
「だったら何？」
「何故······何故あなた方鬼狩りが」
その答えに、死柄木だけでなく黒霧までもがモヤを乱しながら疑問を口にした。
鬼狩り？
と、僕らが頭に疑問符を浮べる中、沖田さんはコスチュームの黒いロングコートに手をかけた。
「なぜ？これは異な事」
脱ぎ捨てられたコートの下から出てきたのは、おそらくコートと同じ素材でできているのであろう黒い服。学ランと似た形の上着に、黒いプリーツスカート。だが最も僕らの目を引いたのは、上着の背の部分に書かれた「滅」の文字。
「鬼の出る場に鬼殺隊あり。
私たちの敵を飼う以上、それくらいは覚えておくことね」
この日、僕らは初めて目の当たりにすることになった。この国に1000年以上に渡り巣食い続けていた闇。そして、それと戦い続けていた人たちを。
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ナツピー(プロフ) - ダイヤさん» ありがとうございます(*^^*) (2021年10月8日 7時) (
レス) id: 41b7b6a015 (このIDを非表示/違反報告)
ダイヤ - 更新頑張ってください (2021年10月7日 16時) (レス) @page42 id: 1ad51ff6bc (このIDを非表示/違反報告)
ナツピー(プロフ) - セツさん» コメントありがとうございます。いろいろ拙いですけど楽しんで読んでいただけたら嬉しいです。 (2021年1月12日 23時) (レス) id: 41b7b6a015 (このIDを非表示/違反報告)
セツ(プロフ) - 面白いです！これからも更新頑張ってください、応援しています！ (2021年1月12日 22時) (レス) id: b28a5b6b48 (このIDを非表示/違反報告)
ナツピー(プロフ) - 吉吉さん» コメントありがとうございます(^^)そう言っていただけて嬉しいです！ (2020年8月28日 21時) (レス) id: 41b7b6a015 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ナツピー | 作成日時：2020年6月2日 22時
