42話 ページ48
そしてそれから140年もの年月が経ち、屋敷の名目上の持ち主がついに屋敷を取り壊すことを決めた。鬼舞辻の血が見つかったのは、その持ち主がどうせ壊されるのならと屋敷の中を探索していた時だったらしい。屋敷の持ち主は、それまで誰も気づかなかった隠し部屋を偶然見つけ、中に入ってみたら血のような液体の入った小さな瓶を見つけたそうだ。
当然見つけた本人も最初はそれが何なのか全く分からなかったらしく、共に屋敷を探索していた分析系の個性を持つ親戚にその血を見せたらしい。そしてその親戚は、それがかなり古い人外の血であることに気づいた。そしてその研究のために、屋敷を自分に譲って欲しいと願い出た。屋敷の持ち主は親戚の突然の要望に困惑したそうだが了承し、研究のための資金援助を願い出た。
これが、後に私たちによって潰される組織が発足した経緯だ。
屋敷の持ち主の一族は、代々製薬を生業として財を築いてきたらしい。その歴史と薬学関連の資料の多さに目を付けた鬼舞辻は、養子として入り込んだこの屋敷で密かに太陽を克服する為の研究をしていたらしく、血が保管されていた部屋にはその研究資料も残っていたそうだ。
ちなみにこの一族は鬼舞辻による惨劇以来、噂が広まったことが原因で商いは上手くいかなくなったそうだ。鬼舞辻の血が見つかったの当時のこの一族の資産と呼べるものは、噂のせいで長い間買い手が全くつかなかったかつての惨劇の屋敷のみだったらしい。
屋敷の持ち主とその親戚は屋敷で見つかった血を10年がかりで調べている内に、この国に古くから存在する鬼の存在を知った。そして一族衰退の原因を作ったのが、血の持ち主である鬼の始祖だということまで突き止めた。
そして彼らはこう考えた。一族衰退の原因を作った鬼を使って一族を昔以上に繁栄させることが、先祖への弔いのなるのではないかと。
この考えのもと研究は続けられ、それからさらに10年後に起こった鬼殺隊が壊滅寸前まで追い込まれた事件以降、鬼に興味を持った裏社会からの支援のおかげで一族は再び繁栄した。そして裏社会の人脈を使ってのさらなる研究の資金集めのために、薬 物や武器、兵器などの研究や改造、密輸などにも携わるようになった。元々たった二人だった研究組織は、初めて血が見つかって30年の年月が経つ頃には裏社会でも名の知れた一大敵組織へと急成長を遂げていた。
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ナツピー(プロフ) - むいみおさん» その予定はありません。すみません。 (2020年6月12日 7時) (
レス) id: 41b7b6a015 (このIDを非表示/違反報告)
むいみお(プロフ) - 名前変換できるようにしないんですか？ (2020年6月12日 6時) (レス) id: e4d7652d9a (このIDを非表示/違反報告)
ナツピー(プロフ) - 好きと言っていただけるなんて嬉しすぎます！更新気まぐれですけど楽しんで読んでいただけたら幸いです(^^) (2020年5月23日 16時) (レス) id: 41b7b6a015 (このIDを非表示/違反報告)
からあげ - すぅーー(息を吸ってる)好きィィィ！！です。はい。更新頑張ってください！ (2020年5月23日 16時) (レス) id: 7170e0490e (このIDを非表示/違反報告)
ナツピー(プロフ) - 菊理さん» コメントありがとうございます。ご期待に添えるよう頑張ります(^^) (2020年5月17日 12時) (レス) id: 41b7b6a015 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ナツピー | 作成日時：2020年3月26日 0時
