37話 ページ43
翌朝、登校してそうそう私はため息をついた。理由は簡単。
「学校でのオールマイトの様子を教えてください！」
オールマイトが教師になったことにより、連日マスコミが押し寄せてくるからだ。No.1ヒーローが教師として赴任する時点で覚悟はしていたが、正直かなりうっとうしい。
「"平和の象徴"はどんな授業をしていますか？」
「学校に聞いてください。それじゃあ」
私は対応を学校に丸投げしてさっさと校門をくぐった。だが校内に入った後、もっと面倒なことが待っていた。
「昨日さっちんと一緒にいたイケメン誰!?」
教室に入って早々、三奈ちゃんと透ちゃんとお茶子ちゃんにそう詰め寄られた私は顔を引きつらせた。
(……見られてたか)
まぁ別に隠す理由はないんだけどね。でもここまで食いついてくるとは思わなかったわ。
「誰って……彼氏」
私が答えると、3人とも「きゃ〜」と黄色い声を上げた。そして話を聞いていたらしい男子達もバッとこちらを見た。
「マジかよ？沖田って彼氏いんのか？」
「まぁ美人は売れるの早いからな……」
切島と上鳴がそんなことを話しているのが聞こえた。そしてもう一人……。
「嘘だ……。せっかくの美女がもう売約済みなんて……」
峰田も自分の席に顔を突っ伏して、そんなことをブツブツと言っていた。
私はあっという間に女子全員に囲まれてガールズトークに花を咲かせた。彼氏と出会ったきっかけとか、いつから付き合い始めたのとか。
藤野花学園の友達は大抵みんな私と義勇さんが付き合った経緯を知ってるから、こういう話を改めて誰かにするのは初めてだ。当たり障りなく答えているが、正直少し恥ずかしい。
それから十数分後に相澤先生が教室に入ってきて、この話は一旦中断となった。
「昨日の戦闘訓練お疲れ。Vと成績見させてもらった」
爆豪と緑谷は昨日の訓練に関して相澤先生から少し注意を受けていたが、意外なことに爆豪は素直な反応だった。何か心境の変化でもあったのかもしれない。
「さてHRの本題だ…。急で悪いが今日は君らに…」
また臨時テストでもあるのかと身構えるみんなに、相澤先生は言った。
「学級委員長を決めてもらう」
『学校っぽいの来た―――――!!!』
テストとかではないことに、クラス全員肩の力を抜いた。そして一斉に自分がやりたいと立候補を始めた。どうやらヒーロー科では、学級委員長という立場は集団を導くというヒーローの素地を鍛えられる役と言う意味合いがあるらしく人気らしい。
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ナツピー(プロフ) - むいみおさん» その予定はありません。すみません。 (2020年6月12日 7時) (
レス) id: 41b7b6a015 (このIDを非表示/違反報告)
むいみお(プロフ) - 名前変換できるようにしないんですか？ (2020年6月12日 6時) (レス) id: e4d7652d9a (このIDを非表示/違反報告)
ナツピー(プロフ) - 好きと言っていただけるなんて嬉しすぎます！更新気まぐれですけど楽しんで読んでいただけたら幸いです(^^) (2020年5月23日 16時) (レス) id: 41b7b6a015 (このIDを非表示/違反報告)
からあげ - すぅーー(息を吸ってる)好きィィィ！！です。はい。更新頑張ってください！ (2020年5月23日 16時) (レス) id: 7170e0490e (このIDを非表示/違反報告)
ナツピー(プロフ) - 菊理さん» コメントありがとうございます。ご期待に添えるよう頑張ります(^^) (2020年5月17日 12時) (レス) id: 41b7b6a015 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ナツピー | 作成日時：2020年3月26日 0時
