33話 ページ39
(校長がなんて言うか……)
鬼殺隊の意図はさっぱり分からないが、これから校長が幸千についていろいろと探りを入れる未来を思うと少し気が重くなる。
というのもヒーローの間で、鬼殺隊に対する意見は大きく別れているからだ。
鬼殺隊の鬼を滅する行為を人殺しと言い、鬼殺隊をヴィランと同じ扱いにするべきだと主張する"反鬼殺隊派"。
鬼殺隊の掲げる「悪鬼滅殺」の思想に賛同し、鬼は滅するべきと考える"親鬼殺隊派"。
そして"反鬼殺隊派"と"親鬼殺隊派"のどちらの意見にも完全に寄り掛かることがなく、衝突しがちな双方の仲裁に入る"中立派"。
ざっくりした話、鬼殺隊についてヒーロー達の間ではこの3つの派閥が存在する。
そしてこの雄英高校での反鬼殺隊の筆頭が根津校長だ。上の意見に引っぱられただけの者もいるが、雄英高校の教師はほとんどが反鬼殺隊派で、親鬼殺隊派は基本いない。いるとしても相澤のような中立派がちらほらいる程度だ。
そんな雄英に教師として赴任したのが、中立派の筆頭格の一人であるオールマイト。
これが後々、ヒーローと鬼殺隊の間にどんな化学反応を起こすのかは誰にも分からない。
オールマイトがあれこれ考えていたちょうどその頃、二回戦を見ていた爆豪は大きなショックを受けていた。これまでずっと、道端の石ころ程度にしか思っていなかった緑谷にまさかの敗北。講評の時の八百万の意見に全く言い返せず、その上二回戦で自分では敵わないと思う相手を2人も見せつけられた。
爆豪の頭に浮かんだのは、今朝沖田に言われた事。
「相手の力量も測れずに挑むなんて愚の骨頂よ？」
あれは沖田が爆豪よりも実力があると確信していたからこそ出た言葉だ。事実、沖田に木刀を突き付けられた時、爆豪は全く反応できなかった。
「クソがっ」
小さく発せられた爆豪の声を聞いた者は、その場に誰一人としていなかった。
それから始まった二回戦の講評も、三回戦以降の勝負も爆豪の頭には全く入らないまま第一回ヒーロー基礎学の授業は終わりを迎えた。
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ナツピー(プロフ) - むいみおさん» その予定はありません。すみません。 (2020年6月12日 7時) (
レス) id: 41b7b6a015 (このIDを非表示/違反報告)
むいみお(プロフ) - 名前変換できるようにしないんですか？ (2020年6月12日 6時) (レス) id: e4d7652d9a (このIDを非表示/違反報告)
ナツピー(プロフ) - 好きと言っていただけるなんて嬉しすぎます！更新気まぐれですけど楽しんで読んでいただけたら幸いです(^^) (2020年5月23日 16時) (レス) id: 41b7b6a015 (このIDを非表示/違反報告)
からあげ - すぅーー(息を吸ってる)好きィィィ！！です。はい。更新頑張ってください！ (2020年5月23日 16時) (レス) id: 7170e0490e (このIDを非表示/違反報告)
ナツピー(プロフ) - 菊理さん» コメントありがとうございます。ご期待に添えるよう頑張ります(^^) (2020年5月17日 12時) (レス) id: 41b7b6a015 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ナツピー | 作成日時：2020年3月26日 0時
