25話 ページ31
〜グランド・β〜
クラス全員ほぼ同時にグランド・βに集まり、オールマイトから今日の授業の説明を受けた。
今日やるのは「敵組」と「ヒーロー組」に別れての2対2の屋内戦らしい。
「基礎訓練もなしに？」
「その基礎を知る為の実践さ！」
首をかしげて質問する蛙吹さんに、オールマイトは力強く答える。
「状況設定は『敵』がアジトのどこかに『核兵器』を隠していて、『ヒーロー』はそれを処理しようとしている！
『ヒーロー』は時間内に『敵』を捕まえるか、『核兵器』を回収すること。『敵』は制限時間まで『核兵器』を守るか、『ヒーロー』を捕まえること」
オールマイトから説明された互いの勝利条件はなかなか単純明快だった。
というかこの人カンペ見ながら説明してるあたり、やっぱりヒーローとしては一流でも教師としてはまだまだ新人なんだなと思う。
コンビ及び対戦相手はくじで決めるらしい。
「なお、人数の関係で3人になるチームが一つある。それに当たったチームには……」
オールマイトは懐を探り、何やら金属で出来た輪っかを取り出した。
「公平を期すため、この重さ2.5キロの重りを両足に装着してもらう！」
なるほど、3人になったチームは一人一人に5キロの負荷がかかった状態で訓練に望むことになるというわけか。
くじ引きの結果、私のチームは──
「あ、沖田が同じチームか」
「よろしくね、さっちゃん！」
尾白と透ちゃんと一緒だった。
「よろしく尾白、透ちゃん」
そして始まった初戦は、緑谷・お茶子ちゃんコンビが「ヒーロー」。そして「敵」は爆豪・飯田コンビだ。
いきなり因縁っぽいの来たなと、私は少し遠い目になった。
対戦するチーム以外はみんなモニタールームでその様子を見るらしい。
「さあ、お手並み拝見といきましょうか」
私は小さくそう呟き笑みを浮かべた。
屋内対人戦闘訓練 一回戦
開始
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 175人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ナツピー(プロフ) - むいみおさん» その予定はありません。すみません。 (2020年6月12日 7時) (
レス) id: 41b7b6a015 (このIDを非表示/違反報告)
むいみお(プロフ) - 名前変換できるようにしないんですか？ (2020年6月12日 6時) (レス) id: e4d7652d9a (このIDを非表示/違反報告)
ナツピー(プロフ) - 好きと言っていただけるなんて嬉しすぎます！更新気まぐれですけど楽しんで読んでいただけたら幸いです(^^) (2020年5月23日 16時) (レス) id: 41b7b6a015 (このIDを非表示/違反報告)
からあげ - すぅーー(息を吸ってる)好きィィィ！！です。はい。更新頑張ってください！ (2020年5月23日 16時) (レス) id: 7170e0490e (このIDを非表示/違反報告)
ナツピー(プロフ) - 菊理さん» コメントありがとうございます。ご期待に添えるよう頑張ります(^^) (2020年5月17日 12時) (レス) id: 41b7b6a015 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ナツピー | 作成日時：2020年3月26日 0時
