20話 ページ26
「あの結果、お前の全力じゃないだろ？」
職員室で相澤先生と向かい合うと、単刀直入にそう言われた。どうやらこの人は観察眼もそれなりにあるらしい。別に隠す理由もないから、私は正直に答えた。
「全力ではないというのには少し語弊があります。今回行われたのはあくまで"個性"把握テスト。つまり個性を使っての体力テストですから、個性のみで挑むべきと判断したまでです」
「つまり、今日の結果は"個性"のみを使った場合の最大値だと言いたいのか？」
「まぁそういうことです」
そこから少しの間無言の睨み合いが続いたが、相澤先生はため息混じりに「まぁいい」と言った。
「お前の立場や目的は知ってるが、ここではあくまで生徒として扱わしてもらう。
ヒーロー上層部や鬼殺隊の思惑関係なく、ヒーロー科において見込み無しと判断すれば即座に除籍にする。それだけは頭に入れておけ」
相澤先生の言葉に、私は笑みを浮かべた。
少なくともこの人は、私が少し前までヒーローと敵対していた組織から派遣されたと知っていても色眼鏡で見るようなことは無さそうだ。
担任に関しては当たり外れがあると思っていたが、どうやら私はそれなりに当たりを引いたようだ。
「そうしていただけるとありがたいですね。
おかげで私はヒーロー科というものを、より深くまで知ることが出来ます」
「そうかよ。
用件はそれだけだからもう帰れ」
「では失礼します」
私は短くそう言うと職員室を出た。誰もが相澤先生の様な対応をしてくれるとは限らないけど、とりあえず最初の心配事は無くなったな。それに、クラスメイトも面白そうなのが揃ってる。
「楽しい学校生活になりそうね」
私は肩の力を抜き、足取り軽く家への道を歩いた。
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ナツピー(プロフ) - むいみおさん» その予定はありません。すみません。 (2020年6月12日 7時) (
レス) id: 41b7b6a015 (このIDを非表示/違反報告)
むいみお(プロフ) - 名前変換できるようにしないんですか？ (2020年6月12日 6時) (レス) id: e4d7652d9a (このIDを非表示/違反報告)
ナツピー(プロフ) - 好きと言っていただけるなんて嬉しすぎます！更新気まぐれですけど楽しんで読んでいただけたら幸いです(^^) (2020年5月23日 16時) (レス) id: 41b7b6a015 (このIDを非表示/違反報告)
からあげ - すぅーー(息を吸ってる)好きィィィ！！です。はい。更新頑張ってください！ (2020年5月23日 16時) (レス) id: 7170e0490e (このIDを非表示/違反報告)
ナツピー(プロフ) - 菊理さん» コメントありがとうございます。ご期待に添えるよう頑張ります(^^) (2020年5月17日 12時) (レス) id: 41b7b6a015 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ナツピー | 作成日時：2020年3月26日 0時
