17話 ページ23
始まった個性把握テストでは、各々が個性を最大限に活かして通常を上回る記録を出している。
ちなみに私はというと……
「やっぱ見た目が変わるのがな……」
私は白銀に染まった髪を見ながらぽつりと呟いた。額には本来人間には無い角も生えている。今日やるのは個性把握テストだから、ひとまず呼吸は使わず、代わりに個性をフル活用するつもりでいた。
でも個性をフルで使う時は、前世で鬼化した時と同じ様な姿に変わってしまう。この個性が嫌いな訳では無いけど、あまり使うと疲れるから普段はほとんど使うことがない。
「個性を使うと姿が変わるのには驚きましたけど、すごく綺麗ですよ？」
私の横にいた八百万さんが、こちらをまじまじと見ながら言う。クラスの女子たちとは、さっき更衣室で着替えていた時に結構仲良くなった。
こういうのは少し新鮮だ。キメツ学園にも友人はいるが、それでも早いうちから鬼殺隊に入っている者ほど世間一般の人間関係からは遠ざかっていく。
「ありがとう、百ちゃん」
「お礼なんていいですよ。沖田さんの個性は、姿から見て『鬼化』……ですか？」
「そうだよ。主な能力は身体能力と回復力の向上。
百ちゃんは？」
「私の個性は『創造』ですわ。生物以外のあらゆる物を創り出すことができます」
なるほど、すごい個性だな。鬼殺隊に欲しいくらいだ。
「あ、次沖田さんの番みたいですよ」
「みたいだね。じゃ、行ってくるわ」
試験は全く問題なくこなせた。
まぁいくら個性が使い慣れてなくても、私は素の身体能力が常人を遥かに上回るからね。
私が最もいい成績をたたき出したのは50m走だ。
「3秒92か……」
私が使う龍の呼吸は速さが命だ。呼吸無しでも、個性で身体能力を上げているのだからこれくらいの成績が出せないと困る。
多分このままいけば4位くらいにはなれると思う。
だがやはり、私が気になるのは緑谷だ。残り種目ももう少ないが、彼はまだこれといった記録を出せていない。このままでは除籍だろう。
私は緑谷のボール投げ一投目を観察した。少なくとも、彼はまだ諦めてるようには見えない。彼の個性は反動が大きいようだから、使うとしたら終盤。
「そろそろね」
私は緑谷の動きに動きに集中していたが、結果は……
｢46m｣
私は驚いて相澤先生に視線を向けた。
さっき緑谷は間違いなく個性を使って投げようとしていた。だと言うのに、個性が発動しなかった。
不発ではない。多分これは……
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ナツピー(プロフ) - むいみおさん» その予定はありません。すみません。 (2020年6月12日 7時) (
レス) id: 41b7b6a015 (このIDを非表示/違反報告)
むいみお(プロフ) - 名前変換できるようにしないんですか？ (2020年6月12日 6時) (レス) id: e4d7652d9a (このIDを非表示/違反報告)
ナツピー(プロフ) - 好きと言っていただけるなんて嬉しすぎます！更新気まぐれですけど楽しんで読んでいただけたら幸いです(^^) (2020年5月23日 16時) (レス) id: 41b7b6a015 (このIDを非表示/違反報告)
からあげ - すぅーー(息を吸ってる)好きィィィ！！です。はい。更新頑張ってください！ (2020年5月23日 16時) (レス) id: 7170e0490e (このIDを非表示/違反報告)
ナツピー(プロフ) - 菊理さん» コメントありがとうございます。ご期待に添えるよう頑張ります(^^) (2020年5月17日 12時) (レス) id: 41b7b6a015 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ナツピー | 作成日時：2020年3月26日 0時
