14話 ページ20
とまぁここまでが、私が雄英高校に入学するまでの経緯だ。
生徒として初めて雄英高校の門を潜り、私は自分のクラスの1年A組の教室に行った。ヒーロー科はそこまで人数がいないらしく、毎年20人ずつで2クラス。計40人しかこの学校には入学できないらしい。
だが今年は少し違う。鬼殺隊から派遣される私が合格圏内に入った場合、1人だけ合格人数を増やすことになってたらしい。
だから今年のヒーロー科合格者は41人だ。
「まぁその方がいいよね……」
私は別段ヒーローになりたいという訳では無い。そもそもヒーロー自体そんな好きじゃないし、ここに入学したのも仕事だし。
そんな奴のために、純粋にヒーローを目指す者たちが合格できないのは少し可哀想だ。場合によっては、すぐに退学してキメツ学園に戻る可能性すらもあるのだから。
「お、あそこか」
学校はかなり広かったが、教室は結構すんなり見つかった。教室の前には、試験の時にいた緑頭の少年がいた。
確か名前は……緑谷出久
声をかけようかと一瞬迷ったが、まぁある程度フレンドリーに接しても損は無いだろう。
「おはよう」
私は口元に笑みを浮かべながら彼に声をかけた。彼はビクッとしながら答えた
「お、おはよう」
「あなた、入試の時一緒だったよね。
私は沖田幸千。よろしく」
「み、緑谷出久です」
見たところ、彼は随分小心者に見える。軽く調べた彼の経歴も特に不振な点はない。だが実技試験の時の振る舞いからして、見かけでは分からない何かを持ってるはずだ。
例えば、ついこの間まで無個性だった少年が最近になって急に個性が目覚めた事とか……ね
「緊張してる？」
「う、うん。怖い人たちとクラス違うといいなって……」
演技…には見えないから、多分本当にそう思ってるのだろう。
「とにかく教室入ろう。ビビってても始まらないから」
あとそこにいてもはっきり言って邪魔だ。口には出さないけど。
「う、うん。そうだね」
彼はオドオドと頷くと、ガラッと音を鳴らして教室の扉を開けた。
「机に足をかけるな！」
「あぁん？」
「雄英の先輩方や、机の製作者方に申し訳ないと思わないか！」
「思わねぇよ！テメェどこ中だ、端役が！」
最初に目に入ったのは、なんか面倒くさそうな人達の言い争いだった。一人は実技試験の時に一緒だった眼鏡の少年だ。名前は確か、飯田天哉だったか。
もう一人は接点は無いが、情報にあった首席の少年だ。名前は確か爆豪勝己。緑谷出久の幼馴染みだったな。
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ナツピー(プロフ) - むいみおさん» その予定はありません。すみません。 (2020年6月12日 7時) (
レス) id: 41b7b6a015 (このIDを非表示/違反報告)
むいみお(プロフ) - 名前変換できるようにしないんですか？ (2020年6月12日 6時) (レス) id: e4d7652d9a (このIDを非表示/違反報告)
ナツピー(プロフ) - 好きと言っていただけるなんて嬉しすぎます！更新気まぐれですけど楽しんで読んでいただけたら幸いです(^^) (2020年5月23日 16時) (レス) id: 41b7b6a015 (このIDを非表示/違反報告)
からあげ - すぅーー(息を吸ってる)好きィィィ！！です。はい。更新頑張ってください！ (2020年5月23日 16時) (レス) id: 7170e0490e (このIDを非表示/違反報告)
ナツピー(プロフ) - 菊理さん» コメントありがとうございます。ご期待に添えるよう頑張ります(^^) (2020年5月17日 12時) (レス) id: 41b7b6a015 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ナツピー | 作成日時：2020年3月26日 0時
