7話 ページ11
それから多少の事情聴取を受け、私たちはそれぞれ家に帰った。
私を駅まで迎えに来た母は、私を見るなり泣きながら私を抱きしめた。父からも心配したという言葉と共に頭を撫でられた。
家に帰ってからニュースや新聞を確認したが、私たちが遭遇したあの鬼についての報道は一切されていなかった。
「やっぱり、鬼の存在は公にはされていないのか」
まぁ、確かにアレは公にするべき情報ではない。
そして私が帰宅した数日後、我が家に師匠が尋ねてきた。事前に連絡入れていたのか、両親は特に驚いていなかった。私も多分来るだろうなとは思ってたけどね。
師匠は私の体質のことを両親に説明した。私が血を流した時の鬼の反応から予想はできていたが、私は前世と同じく稀血らしい。説明を受けた母は顔を青くさせ、父も珍しく眉間にシワがよっていた。
そしてこれは初めて知ったことだったが、父は鬼の存在を知っていた。その場で父からそのことを告げられた時、私も母も随分驚いたものだ。
父は幼い頃からの恩師の近藤さんが経営している会社で働いているのだが、どうやらその会社は鬼殺隊に資金や武器などを援助するヒーロー界で言うサポート企業だったらしい。
「僕がその事を知ったのは、高校生の頃だったけどね」
こんなことなら私や母さんに藤の花の御守りを渡しとくんだったと、父は悔しそうな顔で言った。多分私が鬼と遭遇さえしなければ、父は鬼の存在を私たちに明かすつもりはなかったのだろう。
理由もだいたい予想はつく。多分私たちの個性のせいだ。
私や母さんが持つ個性「鬼化」は、多少鬼たちと共通する面もあるがそれでも別物だ。でもそれを理解しない者だって必ずいる。そんな連中から守るために、私たちには秘密にしていたのだろう。
私が稀血だというのは、多分父にとっては誤算だったんだろうな……
だが前世の記憶がある私も、知ってしまった以上これまでのようにはいられない。
そして私は鬼殺隊員を養成する、藤野花学園──通称キメツ学園に入学を決めた。
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ナツピー(プロフ) - むいみおさん» その予定はありません。すみません。 (2020年6月12日 7時) (
レス) id: 41b7b6a015 (このIDを非表示/違反報告)
むいみお(プロフ) - 名前変換できるようにしないんですか？ (2020年6月12日 6時) (レス) id: e4d7652d9a (このIDを非表示/違反報告)
ナツピー(プロフ) - 好きと言っていただけるなんて嬉しすぎます！更新気まぐれですけど楽しんで読んでいただけたら幸いです(^^) (2020年5月23日 16時) (レス) id: 41b7b6a015 (このIDを非表示/違反報告)
からあげ - すぅーー(息を吸ってる)好きィィィ！！です。はい。更新頑張ってください！ (2020年5月23日 16時) (レス) id: 7170e0490e (このIDを非表示/違反報告)
ナツピー(プロフ) - 菊理さん» コメントありがとうございます。ご期待に添えるよう頑張ります(^^) (2020年5月17日 12時) (レス) id: 41b7b6a015 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ナツピー | 作成日時：2020年3月26日 0時
