2話 ページ5
明け方、烏から連絡が来た。
「では、大王はまだ無事なのね？」
來は烏の足に結ばれた文を片手に頷く。
「はい、それは間違いないようです。
朱凶は影武者を始末した後、本物の大王が潜伏していた黒卑村へと向かったそうですが、あの影武者の知人と思しき少年に討たれたとのことです」
朱凶が討たれた？
なるほど・・・・
「面白くなりそうじゃない」
「黒卑村は軍に包囲されほぼ全滅状態のようですが、大王と朱凶を討った少年は逃げ延びたようです」
多分抜け道を使ったのね。
黒卑村にはそこに住む住民たちが作った抜け道が大量にあるという話だし。それなりに時間も稼げるだろう。
「わかった。そのまま監視を続けなさい。
それから、蓮に伝言を頼むわ。
『もし大王が危ない様子であれば状況次第で助太刀するように』と
姿を見られて素性を聞かれた場合、私の名前を出すようにとも伝えといて」
「伝えるのは蓮のみでよろしいのですか？」
「ええ。蓮以外の烏達はもう引き上げさせた方がいいわ。万に一つもこちらの動きを察知させる訳にはいかないからね。
蓮にもある程度見極めが済み次第引き上げて貰うけど、そこは本人の判断に任せるわ」
「承知いたしました。ではそのように」
來は拱手し私の部屋から出て行った。
「はぁ………」
一人になると、ここ最近の慌ただしかったからかどうにも疲れが出てきたように思う。
別に、蓮に大王の護衛のようなことを頼むつもりはなかったけどね
どうにも少しだけ興味が湧いてしまった。
「月様」
姿は見えないが、天井の裏から声がした。
私が王宮内に忍び込ませた烏の一人だ。
「泉か。
なにか動きがあったの？」
「はい、先程王騎将軍が王弟に謁見しました」
王騎将軍が・・・・？
「しかも……昌文君の首を持ってました」
「な!?」
昭王の死後、表舞台に姿を見せなかったあの方が何故、王弟なんかの味方に？
何を考えているんですか？
王騎将軍
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ナツピー(プロフ) - 麗桜さん» コメントありがとうございます。早めに続きかけるよう頑張ります(^^) (2019年9月9日 10時) (
レス) id: 41b7b6a015 (このIDを非表示/違反報告)
麗桜 - 最高に面白いです！更新頑張ってください！ (2019年9月9日 10時) (レス) id: 529aeaeb6e (このIDを非表示/違反報告)
ナツピー(プロフ) - ふぃどるさん» コメントありがとうございます！なるべく早く更新したいと思います。 (2019年6月11日 23時) (レス) id: 41b7b6a015 (このIDを非表示/違反報告)
ふぃどる - 面白いです！ 続きを期待してます！ (2019年6月11日 23時) (レス) id: 51833c3598 (このIDを非表示/違反報告)
ナツピー(プロフ) - Mizさん» 初コメありがとうございます！内容固まり次第更新するのでお楽しみに(^^) (2019年6月2日 12時) (レス) id: 41b7b6a015 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ナツピー | 作成日時：2019年5月20日 15時
