36話 ページ38
予想はしていたが、マルシベールはいかにもエバンズ達が言いがかりをつけて自分たちに突っかかってきたかのようにマルフォイと呼ばれた上級生に説明した。
流石にこれは許しがたい。あいつら完全に自分がやったこと棚に上げてる。
ジェームズとシリウスが怒りの形相でこちらに来たが、私は彼らより先にその場に乱入した。
「ずいぶん勝手なことを言ってるわね」
当事者や、揉め事を静観していた野次馬たちの視線がこちらに向く。
「サクラ・・・」
「何の用だ、ユキシロ！」
心配そうなロッテと、憎々しげにこちらを睨むエイブリー。
「何の用ですって？黙って聞いてれば、自分がしたことを棚に上げてずいぶんご立派ね。エイブリー、マルシベール」
「なにぃ!」
マルシベールとエイブリーの表情が怒りに染まるが、私は意に返さない。私の友達落とそうとした上にあんな侮辱までされたんだから、多少は嫌味を言ってやらなきゃ気が済まない。
ま、多少で済むかは分からないけど
「待ちたまえ」
マルシベールとエイブリーに制止の声をかけ、マルフォイが前に出てきた。
「君は随分口が悪いのだな。流石『イエロー』は違うというわけか」
マルフォイの言葉に、エバンズ達が息を呑む声が聞こえた。
「てめぇ！言わせておけば！」
私のすぐ近くにいたシリウスがマルフォイに掴みかかろうとした。
・・・が
「待ちなシリウス！」
私はそれを止めた
「！サクラ?!」
驚いた表情でシリウスが振り返る。視界の端でジェームズも似たような表情をしているのが見えた。
私たちのためにこいつらが怒ってくれるのは嬉しい
でも
これは私たちのケンカだ
とりあえず、私が何も言い返さないからって調子こいてるスリザリンの連中には、いい加減黙ってもらおうかしら。
私はマルフォイの正面に立ち、口元に笑みを浮かべながら言った。
「的確なご教授ありがとうございます。
では、口の悪い私からもう一つ言わせていただきます。
とりあえず、今あんたに用は無いからすっこんでろこのデコッパゲ」
その瞬間、空気が凍りついた。
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ナツピー(プロフ) - 受験生さん» コメントありがとうございます。時間かかるかもしれませんが必ず続きは書くのでお楽しみに！ (2022年1月6日 7時) (
レス) id: 56c6e69f8d (このIDを非表示/違反報告)
受験生 - 初コメ失礼します！続きがすごく気になります！！更新頑張ってください！！ (2022年1月5日 23時) (レス) id: 5fbad7a3d7 (このIDを非表示/違反報告)
ナツピー(プロフ) - cherryさん» こちらこそ誤解させる表現をしてしまいすみません。続きはもう少し内容が固まったら投稿しますのでお楽しみに(^ ^) (2018年12月21日 23時) (レス) id: 41b7b6a015 (このIDを非表示/違反報告)
cherry(プロフ) - あ、重要な所突っ込んじゃってごめんなさい！そうだったんですね！続き楽しみにしてます♪ (2018年12月21日 23時) (レス) id: 84049ed362 (このIDを非表示/違反報告)
ナツピー(プロフ) - cherryさん» コメントありがとうございます。マグル製品がまともに機能しないという設定は私も知っていますが、この物語の主人公のサクラはまだ入学してそんなたってないのでそのことは知らないという設定です。まあネタバレすると録音作戦は失敗に終わります。 (2018年12月20日 22時) (レス) id: 41b7b6a015 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ナツピー | 作成日時：2018年9月9日 21時
